来月にも発表されることが予想されている3種類の次期iPhone。このうち、上位2つのモデルは有機ELディスプレイが搭載されたハイエンドモデルになることが予想されている。
ハイエンドモデルはデザインの変更はほとんどなく、処理性能が向上した、いわゆる「マイナーアップデート」になるものとみられるが、依然として名称が不明なまま。果たしてどんな端末名になるのだろうか。
この新型モデルについて、BloombergのMark Gurman氏とDebby Wu氏が情報をまとめている。特に名称については、「iPhone Xs」になるとの認識のようだ。
次期iPhone Xの名称は「iPhone Xs」に?
彼らのレポートによると、次期iPhoneのハイエンドモデルは「iPhone Xs」になることが検討されているとのこと。この「s」は、Appleユーザーであればお分りいただけると思うのだが、処理能力が向上したマイナーアップデートを意味するものだ。
これまでも、「iPhone 5s」や「iPhone 6s」といったモデルが登場してきたが、S系のアップデートは「iPhone 6s」を最後に姿を消していた。今年は久々に「s」がついたモデルが登場するのかもしれない。
しかし、あくまでもまだ社内での検討段階であるとのこと。特に、ネクストiPhone Xの大型モデル、通称「iPhone X Plus」について。
Appleは今年有機ELディスプレイ搭載モデルを二つ披露する可能性が高いが、その内訳は5.8インチモデルと6.5インチモデル。5.8インチは先ほど「iPhone Xs」になる可能性があると伝えたが、これが正しければ6.5インチモデルについては「iPhone Xs Plus」になる可能性が高い。ただし、Appleは同モデルに「Plus」の名称を与えるかどうかもまだ悩んでいるという。少なくとも最終決定段階ではないのだとか。
これらの情報を踏まえると、Appleは以下の3種類のiPhoneのラインナップを用意しているのだろうか。
搭載ディスプレイ | 名称 | 特徴 |
---|---|---|
5.8インチ 有機ELディスプレイ |
iPhone Xs? | iPhone Xのアップデートモデル |
6.5インチ 有機ELディスプレイ |
iPhone Xs Plus? | iPhone Xのディスプレイを大きくしたモデル |
6.1インチ 液晶ディスプレイ |
iPhone 8s? iPhone 9? |
液晶ディスプレイを搭載した低価格モデル |
低価格モデルに関しても、まだ名称は明らかになっていないが、仮にマイナーアップデートモデルであるならば、昨年登場したiPhone 8に「s」をつけたiPhone 8sになる可能性がありそうだ。しかし、iPhone 7、iPhone 8ときたら、やはり次は「iPhone 9」になる可能性も。
ちなみに、これらの新型モデルは全て処理能力やカメラ性能の向上が行われているという。
また、6.5インチモデルと6.1インチ液晶モデルに関してはデュアルSIMをサポートするという。5.8インチモデルがデュアルSIMをサポートしないことに関しては上位モデルとの差別化が行われた結果であることが推測可能だ。
また、6.5インチモデルに関してはメールやカレンダーといったアプリケーションが、横向き表示(ランドスケープモード)を利用可能であるという。
ちなみに、今回のレポートには次期iPhone以外にも次期Apple Watchや次期iPad Proに関する情報も少しあった。
ただし、残念ながら新しい情報はほとんどなく、次期Apple Watchに関しては本体デザインはほとんど変わらないものの、ベゼルが狭くなることで画面領域が広がるということ。
そして、次期iPad Proに関しては、11インチと12.9インチのディスプレイを搭載したベゼルレスデザインを採用しているという。端末上部に顔認識機能「Face ID」が搭載され、顔をかざすことで画面のロック解除が可能だ。
iPadといえば、しばらくアップデートがない「iPad mini」に関しても気になるところだが、こちらは残念ながら今年も新型モデルが投入される予定はないようだ。
[ via MacRumors ]