遂に発表された、新型iPhoneこと 「iPhone 16」 シリーズ。今年のラインアップは、「iPhone 16」 「iPhone 16 Plus」、そして上位モデルの 「iPhone 16 Pro」 「iPhone 16 Pro Max」 の4機種だ。
どのモデルもパワフルな性能や進化したデザインで注目を集めているが、価格や機能面での違いも大きく、どのモデルを選ぶべきか迷う方も多いのではないだろうか。
そこで本稿では、「iPhone 16」 シリーズの各モデルを徹底比較し、通常モデルとプロモデルとの違いに焦点を当てながらそれぞれの特徴を分かりやすく解説した。
初めてiPhoneを購入する方はもちろん、数年に一度の買い替えを検討している方にも、最適なiPhone選びのサポートとなれば幸いだ。
また、iPhone 16シリーズの性能・スペックはApple公式サイトからも比較することが可能だ。こちらも合わせてチェックするとより理解が深まるはずだ。
iPhone 16シリーズの全ラインアップを紹介
iPhone 16シリーズには、「iPhone 16」 「iPhone 16 Plus」 「iPhone 16 Pro」 「iPhone 16 Pro Max」 の合計4機種が用意されている。
この4機種は大きく分けると、通常モデルの 「iPhone 16」 「iPhone 16 Plus」、プロモデルの「iPhone 16 Pro」 「iPhone 16 Pro Max」 の2つのグレードに分けることが可能だ。
プロモデル
- iPhone 16 Pro Max
- iPhone 16 Pro
通常モデル
- iPhone 16 Plus
- iPhone 16
iPhone 16/iPhone 16 Plusとはどんなデバイス?
「iPhone 16/16 Plus」 は、お手頃な価格ながらもハイエンドモデルと同等の性能を持った通常モデル。一般的なユーザーには必要十分な性能を持つ。最新の 「A18チップ」 を搭載したことでより高い処理性能を獲得したほか、本体側面に新たなアクションボタン・カメラコントロールが搭載。カメラアプリや任意のアプリにすぐアクセスできるようになった。
「iPhone 16」 「iPhone 16 Plus」 の違いは画面サイズとバッテリーの駆動時間のみ。画面サイズは 「iPhone 16」 が6.1インチ、「iPhone 16 Plus」 が6.7インチ。背面のアウトカメラは、48MP Fusionカメラ (広角カメラ) と超広角カメラのデュアルレンズ構成で、新たにマクロ撮影に対応する。
iPhone 16 Pro/iPhone 16 Pro Maxとはどんなデバイス?
上位モデルの 「iPhone 16 Pro」 「iPhone 16 Pro Max」 は、Appleの最新技術をすべて盛り込んだ高性能モデル。内蔵プロセッサは 「A18 Pro」 で無印の 「iPhone 16」 よりも高い性能を発揮できる。画面のベゼルが薄くなったことで表示領域が6.3インチ、6.9インチに拡大した。
アウトカメラは48MP Fusionカメラ (広角カメラ) と超広角カメラ、そして5倍光学ズームに対応した望遠カメラのトリプルレンズ構成。先代モデルは 「iPhone 15 Pro Max」 のみが5倍光学ズームに対応していたが、今回は 「iPhone 16 Pro」 も 「iPhone 16 Pro Max」 も光学5倍ズームに対応するようになった。
各モデルの細かな違いについては以下で紹介していくが、通常モデルの 「iPhone 16/16 Plus」 と、上位モデルの 「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 には明確な違いが設けられていることを踏まえて読み進めていただきたい。
本体サイズ・画面サイズ・重量
iPhone 16シリーズの本体サイズ・画面サイズは以下の表のとおり。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
本体サイズ | 高さ147.6 x 幅71.6 x 厚み7.8mm | 高さ160.9 x 幅77.8 x 厚み7.8mm | 高さ149.6 x 幅71.5 x 厚み8.25mm | 高さ163 x 幅77.6 x 厚み8.25mm |
重量 | 170g | 199g | 199g | 227g |
画面サイズ | 6.1インチOLED | 6.7インチOLED | 6.3インチOLED | 6.9インチOLED |
サイズの小さい順に並べると、iPhone 16 < iPhone 16 Pro < iPhone 16 Plus < iPhone 16 Pro Maxとなるが、プロモデルは画面のベゼル幅が狭くなった関係で、本体サイズの割に画面の表示領域が広いため、コンパクトながらも画面を広々と使えるというメリットがある。
筐体素材・カラーラインアップ
iPhone 16シリーズのカラーラインアップは以下。
どちらかというと 「iPhone 16/16 Plus」 はポップなカラーが多く、「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 は高級感のあるカラーが多い印象だ。
なお、筐体側面の素材は、「iPhone 16/16 Plus」 がアルミニウム、「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 がチタニウムとなっている。背面には、「iPhone 16/16 Plus」 がカラーインフューズドガラス、「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 がテクスチャードマットガラスを採用する。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
筐体素材 | 背面:カラーインフューズドガラス 側面:アルミニウム | 背面:カラーインフューズドガラス 側面:アルミニウム | 背面:テクスチャードマットガラス 側面:チタニウム | 背面:テクスチャードマットガラス 側面:チタニウム |
どちらも決して安っぽい仕上がりではないものの、鈍い金属の光沢感のあるチタニウムフレームを採用した 「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 のほうがよりプレミアム感が強く感じられるだろう。
画面・ProMotionテクノロジー
iPhone 16シリーズはすべてのモデルがOLED (有機ELディスプレイ) を搭載し、広色域(P3)やHDRに対応するなど高い画面品質を実現している。
通常モデルとプロモデルの違いは、常時表示機能とProMotionテクノロジーの有無だけだ。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 6.1インチOLED | 6.7インチOLED | 6.3インチOLED | 6.9インチOLED |
画面形状 | Dynamic Island | Dynamic Island | Dynamic Island | Dynamic Island |
常時表示 | × | × | ◯ | ◯ |
画面解像度 | 2,556 x 1,179ピクセル | 2,796 x 1,290ピクセル | 2,622 x 1,206ピクセル | 2,868 x 1,320ピクセル |
画面密度 | 460ppi | 460ppi | 460ppi | 460ppi |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz | 1〜120Hz (Proモーションテクノロジー) | 1〜120Hz (Proモーションテクノロジー) |
HDR | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
TrueToneディスプレイ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
広色域(P3) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
画面輝度 | 最大輝度(SDR):1,000ニト ピーク輝度(HDR):1,600ニト ピーク輝度(屋外):1,000ニト | 最大輝度(SDR):1,000ニト ピーク輝度(HDR):1,600ニト ピーク輝度(屋外):1,000ニト | 最大輝度(SDR):1,000ニト ピーク輝度(HDR):1,600ニト ピーク輝度(屋外):1,000ニト | 最大輝度(SDR):1,000ニト ピーク輝度(HDR):1,600ニト ピーク輝度(屋外):1,000ニト |
ProMotionテクノロジーは、最大120Hzの高リフレッシュレートに対応したディスプレイを指す。リフレッシュレートとは、1秒間に何回画面の書き換えが行われるかを示す数値で、この数値が大きければ大きくなるほど映像を滑らかに表示することが可能だ。
画面が滑らかに動くことで、眼にかかる負担が減るなどの恩恵もあるため、長時間画面を見ることが多い人はProMotionテクノロジーに対応したProモデルがオススメだ。
常時表示機能は、文字どおり画面が点灯しっぱなしになる機能で、本体を持ち上げたり画面を指でタップしなくても、時刻や日付などの情報がいつでも確認できるので便利。
常時点灯は電池持ちが悪くなると思うかもしれないが、前述のリフレッシュレートを1Hzに引き下げてバッテリー消費を抑える仕組みが入っているため、駆動時間が大幅に減るということはない。
プロセッサ
「iPhone 16」 シリーズは、下位モデルと上位モデルで搭載するプロセッサ (SoC) が異なる。「iPhone 16/16 Plus」 に搭載されるのが 「A18チップ」 で、「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 に搭載されるのが 「A18 Proチップ」 だ。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
プロセッサ | A18 CPU:6コア (高性能2, 高効率4) GPU:5コア Neural Engine:16コア | A18 CPU:6コア (高性能2, 高効率4) GPUコア:5コア Neural Engine:16コア | A18 Pro CPU:6コア (高性能2, 高効率4) GPUコア:6コア Neural Engine:16コア | A18 Pro CPU:6コア (高性能2, 高効率4) GPUコア:6コア Neural Engine:16コア |
両チップはCPUのコア数は同じ6コアだが、GPUのコア数は5コアと6コアで異なる。iPhoneで写真や動画編集をしたり、AAA級のゲームタイトルをiPhoneでプレイしたい人はプロモデルがオススメだ。
カメラ性能
アウトカメラのカメラ構成は、「iPhone 16/16 Plus」 が広角+超広角のデュアル構成、「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 が広角+超広角+望遠のトリプル構成で、望遠カメラはプロモデルのみが搭載するかたち。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
アウトカメラ | デュアルレンズカメラ 広角:4800万画素, F値1.6 超広角:1200万画素, F値2.2 | デュアルレンズカメラ 広角:4800万画素, F値1.6 超広角:1200万画素, F値2.2 | トリプルレンズカメラ 広角:4800万画素, F値1.78 超広角:4800万画素, F値2.2 望遠:1200万画素, F値2.8 | トリプルレンズカメラ 広角:4800万画素, F値1.78 超広角:4800万画素, F値2.2 望遠:1200万画素, F値2.8 |
光学ズーム倍率 | 0.5倍/2倍 | 0.5倍/2倍 | 0.5倍/2倍/5倍 | 0.5倍/2倍/5倍 |
手ぶれ補正 | 第1世代センサーシフト光学式手ブレ補正 | 第1世代センサーシフト光学式手ブレ補正 | 第2世代センサーシフト光学式手ブレ補正 | 第2世代センサーシフト光学式手ブレ補正 |
ナイトモードのポートレート | × | × | ◯ | ◯ |
マクロ撮影 | 1200万画素 | 1200万画素 | 4800万画素 | 4800万画素 |
スローモーション撮影 | 1080p/120fps 1080p/240fps | 1080p/120fps 1080p/240fps | 1080p/240fps 4K/120fps | 1080p/240fps 4K/120fps |
空間ビデオ撮影 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
LiDARスキャナ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ProRAW撮影 | × | × | ◯ | ◯ |
ProRes撮影 | × | × | ◯ | ◯ |
True Toneフラッシュ | ◯ | ◯ | ◎ (アダプティブTrue Toneフラッシュ) | ◎ (アダプティブTrue Toneフラッシュ) |
広角カメラは、4機種いずれも4800万画素となるため撮影体験にはほとんど違いがないものの、プロモデルのみ第2世代のセンサーシフト光学式手ブレ補正を搭載するため、よりパリッとした綺麗な写真が撮影できるだろう。
超広角カメラを利用したマクロ撮影についても全機種で行うことができるが、「iPhone 16/16 Plus」 が1200万画素、「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 が4800万画素と画素数が大きく異なるため、超広角カメラを使って綺麗な写真が撮影したい場合はプロモデルを選ぶべき。
また、プロモデルは光学5倍ズーム対応の望遠カメラも搭載する。これは6.3インチモデル派の人も嬉しい仕様なはず。スポーツ観戦や推し活などで活躍してくれること間違いなし。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
インカメラ | 1200万画素, F値1.9 | 1200万画素, F値1.9 | 1200万画素, F値1.9 | 1200万画素, F値1.9 |
ちなみに、インカメラの性能はプロモデルのみ最大4K/60fpsのProResビデオ撮影に対応するなどの違いがあるが、画素数などは基本的には同じ。一般ユーザーが使う分には性能はほぼ同じと考えて良いだろう。
また、プロモデルのみLiDARスキャナを搭載する。LiDARスキャナは、部屋やオブジェクトをスキャンするのに有効な機能として当初搭載されたが、最近ではポートレート写真や暗所での撮影のクオリティにも直結するようになったことから、写真を多く撮る方だったらLiDARスキャナを搭載したプロモデルを購入するべきかもしれない。
Apple ProRAW対応の有無
iPhone 16シリーズは、上位のプロモデルのみApple独自のRAW形式フォーマット 「Apple ProRAW」 に対応する。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
ProRAW撮影 | × | × | ◯ | ◯ |
ホワイトバランスやシャープネス、ハイライトなどのデータを付与し、より高いクオリティの写真撮影・現像をサポートするなど、プロレベルの撮影には必須とも言えるフォーマット形式だ。
プロのカメラマンや写真愛好家、RAW現像による高度な画像編集を行いたい人はプロモデルを選ぶべき。一方で、スマートフォンで気軽に写真を撮りたい人には不要な機能となるだろう。
ちなみに、ProRAWでの撮影は1枚あたり5〜75MBほどの大きなデータ容量を容量を使用してしまうことから、同規格での撮影を頻繁に行うことを考えている方はぜひ大容量モデルの購入を検討いただきたい。
5G・Wi-Fi 7の対応
iPhone 16シリーズは全モデルが5Gに対応する。5Gには、サブ6GHz帯とミリ波帯(mmWave)の2つの周波数帯が存在するが、「iPhone 16」 シリーズの国内モデルはサブ6GHz帯のみをサポートする。
Wi-Fi通信は、いずれのモデルも最新のWi-Fi 7をサポート。自宅や職場でWi-Fi 7対応ルーターを使っている場合は、従来よりも高速に通信できる。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
5G | サブ6GHz帯 ※4×4 MIMO対応 | サブ6GHz帯 ※4×4 MIMO対応 | サブ6GHz帯 ※4×4 MIMO対応 | サブ6GHz帯 ※4×4 MIMO対応 |
SIM | ・nanoSIM+eSIM ・eSIM+eSIM | ・nanoSIM+eSIM ・eSIM+eSIM | ・nanoSIM+eSIM ・eSIM+eSIM | ・nanoSIM+eSIM ・eSIM+eSIM |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 (802.11be) ※ 2×2 MIMO対応 | Wi-Fi 7 (802.11be) ※ 2×2 MIMO対応 | Wi-Fi 7 (802.11be) ※ 2×2 MIMO対応 | Wi-Fi 7 (802.11be) ※ 2×2 MIMO対応 |
耐水・防塵性能
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
防水性能 | IP68等級 | IP68等級 | IP68等級 | IP68等級 |
iPhone 16シリーズは、全モデル共通でIP68等級相当の耐水・防塵性能に対応する。最大水深6メートルで最大30分間耐えることができるため、プールや海などでのアクティビティも安心だ。
バッテリー持ち
各モデルの電池持ちは以下のとおり。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
バッテリー | ビデオ再生:22時間 オーディオ再生:最大80時間 | ビデオ再生:27時間 オーディオ再生:最大100時間 | ビデオ再生:27時間 オーディオ再生:最大85時間 | ビデオ再生:33時間 オーディオ再生:最大105時間 |
バッテリー持ち:iPhone 16 < iPhone 16 Pro < iPhone 16 Plus < iPhone 16 Pro Max
スマートフォンの電池持ちは、通常、本体サイズが大きければ大きいほど容量の大きなバッテリーを搭載できるため、大型モデルの方が長持ちする傾向がある。それはiPhone 16シリーズにおいても同じだが、ひとつ注目して欲しいのは、ビデオ再生時では 「iPhone 16 Plus」 と 「iPhone 16 Pro」 の駆動時間が変わらないということ。
「iPhone 16/16 Pro Max」 では内部デザインを刷新し、放熱性と効率を向上させたことで、バッテリー駆動時間が大幅に改善された。その結果、「iPhone 16 Plus」 と同等のバッテリー駆動時間となることもあるようだ。
アクションボタンとカメラコントロール
iPhone 16シリーズは、先代の 「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」 で初めて搭載した 「アクションボタン」 を全モデルで搭載している。従来のミュートスイッチを置き換える形で搭載しており、ボイスメモなどよく使う機能を素早く起動できる。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
アクションボタン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
カメラコントロール | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
そして、iPhone 16シリーズでもっとも注目の機能が本体側面の 「カメラコントロール」 だ。ワンプッシュでカメラを素早く起動して、指のスライドでさまざまな設定を切り替えることができ、さらにカメラのシャッターボタンのように半押しで被写体に焦点を当て続けるなどの操作が可能。この 「カメラコントロール」 は、全モデルに搭載されている。
急速充電とMagSafe充電
iPhone 16シリーズの充電機能は4機種すべて共通。有線充電では、20W以上の充電アダプタを使用すると、約30分で最大50%まで充電可能だ。
ワイヤレス充電については、Appleの独自規格 「MagSafe」 で最大25W、Qi2に対応したワイヤレス充電器で最大15W、Qiに対応したワイヤレス充電器で最大7.5Wの充電が可能。MagSafeワイヤレス充電器と30W以上の充電アダプタを組み合わせれば、有線充電と同様に約30分で最大50%まで充電できる。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
充電 | 有線:20W以上 ワイヤレス:最大25W MagSafe:◯ | 有線:20W以上 ワイヤレス:最大25W MagSafe:◯ | 有線:20W以上 ワイヤレス:最大25W MagSafe:◯ | 有線:20W以上 ワイヤレス:最大25W MagSafe:◯ |
USB-Cポートの転送速度
底面の通信・充電用のUSB-Cポートは、「iPhone 16/16 Plus」 がUSB 2.0相当 (480Mbps) なのに対して、「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 はUSB 3.2 Gen 2相当でデータ転送が可能だ。
その差は約20倍。Macなどのデバイスとデータをやり取りする機会が多いなら、プロモデルを購入すると作業が捗るだろう。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
外部インターフェース | コネクタ:USB Type-C 規格:USB 2.0相当 (480Mbps) | コネクタ:USB Type-C 規格:USB 2.0相当 (480Mbps) | コネクタ:USB Type-C 規格:USB 3.2 Gen 2相当 (10Gbps) | コネクタ:USB Type-C 規格:USB 3.2 Gen 2相当 (10Gbps) |
ストレージ・価格
iPhone 16シリーズのストレージ容量のラインアップと価格は以下のとおり。
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
税込価格 | 128GB:124,800円 256GB:139,800円 512GB:169,800円 | 128GB:139,800円 256GB:154,800円 512GB:184,800円 | 128GB:159,800円 256GB:174,800円 512GB:204,800円 1TB:234,800円 | 256GB:189,800円 512GB:219,800円 1TB:249,800円 |
発売日・予約開始日
iPhone 16シリーズの発売日は、4機種すべて9月20日(金)を予定している。
予約受付は、全モデル共通の9月13日(金)21時から。Apple公式サイトと主要キャリア (ドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイル) にて行われる予定だ。
まとめ
「iPhone 16」 シリーズは、4機種それぞれが異なる特徴を持ち、ユーザーのニーズに応じた選択肢を提供している。通常モデルの 「iPhone 16 16/16 Plus」 は、最新のA18チップと便利なアクションボタン・カメラコントロールを搭載し、一般的なユーザーに十分な性能を持つバランスの取れたモデルとなる。
一方で、「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」 は、A18 Proチップや高性能なトリプルカメラ、Apple ProRAW対応など、プロフェッショナルな機能が詰め込まれたハイエンドモデルとなっている。
プロモデルを選ぶべき理由として、写真・動画撮影における高い写実性能や、120Hz対応のProMotionディスプレイ、より高速なUSB-Cデータ転送速度が挙げられる。
選ぶべきモデルは想定する利用シーンや予算に応じて変わるものの、高性能を求めるならプロモデル、コスパ重視で十分な機能を求めるなら通常モデルがオススメ。もし迷う様なら、以下のユースケースを提示して本稿を終えたい。参考になれば幸いだ。
どの 「iPhone 16」 を選ぶべき?ユースケース別おすすめモデル
- iPhone 16を買うべき人:
「iPhone 16」 は、最新機能をコスパ重視で楽しみたい人に最適なモデル。軽量かつ手にフィットするサイズ感、最新のA18チップが日常の使い勝手を向上させるだろう。特に、コンパクトで持ち運びやすいスマホを求める人や、SNSやメッセージのやり取り、写真撮影など基本的な機能を重視する人にオススメ。はじめてiPhoneを購入するユーザーにもオススメだ。 - iPhone 16 Plusを買うべき人:
大きな画面でコンテンツを楽しみたい場合、「iPhone 16 Plus」 がベターな選択肢。動画視聴やゲーム、電子書籍の読書など、広いディスプレイが求められるシーンで快適な使用感を提供する。また、バッテリー容量が大きく、外出先でも長時間使用できるため、移動が多い人や電池持ちを重視する人に向いているだろう。 - iPhone 16 Proを買うべき人:
「iPhone 16 Pro」 は、スマホで本格的な写真・動画撮影を楽しみたい人向けのモデル。A18 Proチップのパワーやトリプルカメラによるプロフェッショナルな撮影機能、Apple ProRAWが利用できる魅力がある。特に、SNSやブログで質の高い写真を発信したい人、旅行やイベントの際に美しい映像を残したい人に適する。また、ゲームや重いアプリの動作も快適にこなすため、パワーユーザーや最新の技術をフルに活用したい人にもおすすめだ。個人的にはスタジオ品質のマイクおよび5倍光学ズーム対応が取材活動に役立ちそうだと期待している。 - iPhone 16 Pro Maxを買うべき人:
「iPhone 16 Pro Max」 は、iPhoneシリーズの最高峰モデル。大画面、プロレベルのカメラ性能、ProMotionディスプレイによる滑らかなスクロール体験などあらゆる機能が凝縮された1台。ビジネスやクリエイティブな作業においてスマホを活用したい人、さらに充実したエンターテイメント体験を求める人に最適である。特に、仕事でもプライベートでも妥協せずに最高のものを選びたい人や、大画面でゲームや動画を楽しみたい人にとって理想的な選択肢と言えるだろう。
全モデルを表で比較
項目\製品 | iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max |
---|---|---|---|---|
筐体素材 | 背面:カラーインフューズドガラス 側面:アルミニウム | 背面:カラーインフューズドガラス 側面:アルミニウム | 背面:テクスチャードマットガラス 側面:チタニウム | 背面:テクスチャードマットガラス 側面:チタニウム |
本体サイズ | 高さ147.6 x 幅71.6 x 厚み7.8mm | 高さ160.9 x 幅77.8 x 厚み7.8mm | 高さ149.6 x 幅71.5 x 厚み8.25mm | 高さ163 x 幅77.6 x 厚み8.25mm |
重量 | 170g | 199g | 199g | 227g |
画面サイズ | 6.1インチOLED | 6.7インチOLED | 6.3インチOLED | 6.9インチOLED |
画面形状 | Dynamic Island | Dynamic Island | Dynamic Island | Dynamic Island |
常時表示 | × | × | ◯ | ◯ |
画面解像度 | 2,556 x 1,179ピクセル | 2,796 x 1,290ピクセル | 2,622 x 1,206ピクセル | 2,868 x 1,320ピクセル |
画面密度 | 460ppi | 460ppi | 460ppi | 460ppi |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz | 1〜120Hz (Proモーションテクノロジー) | 1〜120Hz (Proモーションテクノロジー) |
HDR | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
TrueToneディスプレイ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
広色域(P3) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
画面輝度 | 最大輝度(SDR):1,000ニト ピーク輝度(HDR):1,600ニト ピーク輝度(屋外):1,000ニト | 最大輝度(SDR):1,000ニト ピーク輝度(HDR):1,600ニト ピーク輝度(屋外):1,000ニト | 最大輝度(SDR):1,000ニト ピーク輝度(HDR):1,600ニト ピーク輝度(屋外):1,000ニト | 最大輝度(SDR):1,000ニト ピーク輝度(HDR):1,600ニト ピーク輝度(屋外):1,000ニト |
アクションボタン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
カメラコントロール | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ホームボタン | × | × | × | × |
プロセッサ | A18 CPU:6コア (高性能2, 高効率4) GPU:5コア Neural Engine:16コア | A18 CPU:6コア (高性能2, 高効率4) GPUコア:5コア Neural Engine:16コア | A18 Pro CPU:6コア (高性能2, 高効率4) GPUコア:6コア Neural Engine:16コア | A18 Pro CPU:6コア (高性能2, 高効率4) GPUコア:6コア Neural Engine:16コア |
ストレージ容量 | 128GB/256GB/512GB | 128GB/256GB/512GB | 128GB/256GB/512GB/1TB | 128GB/256GB/512GB/1TB |
アウトカメラ | デュアルレンズカメラ 広角:4800万画素, F値1.6 超広角:1200万画素, F値2.2 | デュアルレンズカメラ 広角:4800万画素, F値1.6 超広角:1200万画素, F値2.2 | トリプルレンズカメラ 広角:4800万画素 超広角:4800万画素 望遠:1200万画素 | トリプルレンズカメラ 広角:4800万画素, F値1.78 超広角:4800万画素, F値2.2 望遠:1200万画素, F値2.8 |
光学ズーム倍率 | 0.5倍/2倍 | 0.5倍/2倍 | 0.5倍/2倍/5倍 | 0.5倍/2倍/5倍 |
手ぶれ補正 | 第1世代センサーシフト光学式手ブレ補正 | 第1世代センサーシフト光学式手ブレ補正 | 第2世代センサーシフト光学式手ブレ補正 | 第2世代センサーシフト光学式手ブレ補正 |
ナイトモードのポートレート | × | × | ◯ | ◯ |
マクロ撮影 | 1200万画素 | 1200万画素 | 4800万画素 | 4800万画素 |
スローモーション撮影 | 1080p/120fps 1080p/240fps | 1080p/120fps 1080p/240fps | 1080p/240fps 4K/120fps | 1080p/240fps 4K/120fps |
空間ビデオ撮影 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
LiDARスキャナ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ProRAW撮影 | × | × | ◯ | ◯ |
ProRes撮影 | × | × | ◯ | ◯ |
True Toneフラッシュ | ◯ | ◯ | ◎ (アダプティブTrue Toneフラッシュ) | ◎ (アダプティブTrue Toneフラッシュ) |
インカメラ | 1200万画素, F値1.9 | 1200万画素, F値1.9 | 1200万画素, F値1.9 | 1200万画素, F値1.9 |
ドルビービジョン | × | × | ◯ | ◯ |
立体音響 | 空間オーディオ:◯ ドルビーアトモス:◯ | 空間オーディオ:◯ ドルビーアトモス:◯ | 空間オーディオ:◯ ドルビーアトモス:◯ | 空間オーディオ:◯ ドルビーアトモス:◯ |
Apple Intelligence | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
マイク | 3マイク | 3マイク | スタジオ品質の4マイク | スタジオ品質の4マイク |
生体認証 | Face ID | Face ID | Face ID | Face ID |
4G LTE | ギガビットLTE | ギガビットLTE | ギガビットLTE | ギガビットLTE |
5G | サブ6GHz帯 ※4×4 MIMO対応 | サブ6GHz帯 ※4×4 MIMO対応 | サブ6GHz帯 ※4×4 MIMO対応 | サブ6GHz帯 ※4×4 MIMO対応 |
SIM | ・nanoSIM+eSIM ・eSIM+eSIM | ・nanoSIM+eSIM ・eSIM+eSIM | ・nanoSIM+eSIM ・eSIM+eSIM | ・nanoSIM+eSIM ・eSIM+eSIM |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 (802.11be) ※ 2×2 MIMO対応 | Wi-Fi 7 (802.11be) ※ 2×2 MIMO対応 | Wi-Fi 7 (802.11be) ※ 2×2 MIMO対応 | Wi-Fi 7 (802.11be) ※ 2×2 MIMO対応 |
超広帯域バンド (UWB) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
GPS | ◯ | ◯ | ◎ (高精度2周波GPS) | ◎ (高精度2周波GPS) |
防水性能 | IP68等級 | IP68等級 | IP68等級 | IP68等級 |
バッテリー | ビデオ再生:22時間 オーディオ再生:最大80時間 | ビデオ再生:27時間 オーディオ再生:最大100時間 | ビデオ再生:27時間 オーディオ再生:最大85時間 | ビデオ再生:33時間 オーディオ再生:最大105時間 |
充電 | 有線:20W以上 ワイヤレス:最大25W MagSafe:◯ | 有線:20W以上 ワイヤレス:最大25W MagSafe:◯ | 有線:20W以上 ワイヤレス:最大25W MagSafe:◯ | 有線:20W以上 ワイヤレス:最大25W MagSafe:◯ |
ヘッドホン端子 | × | × | × | × |
外部インターフェース | コネクタ:USB Type-C 規格:USB 2.0相当 (480Mbps) | コネクタ:USB Type-C 規格:USB 2.0相当 (480Mbps) | コネクタ:USB Type-C 規格:USB 3.2 Gen 2相当 (10Gbps) | コネクタ:USB Type-C 規格:USB 3.2 Gen 2相当 (10Gbps) |
カラー | ・ウルトラマリン ・ティール ・ピンク ・ホワイト ・ブラック | ・ウルトラマリン ・ティール ・ピンク ・ホワイト ・ブラック | ・デザートチタニウム ・ナチュラルチタニウム ・ホワイトチタニウム ・ブラックチタニウム | ・デザートチタニウム ・ナチュラルチタニウム ・ホワイトチタニウム ・ブラックチタニウム |
税込価格 | 128GB:124,800円 256GB:139,800円 512GB:169,800円 | 128GB:139,800円 256GB:154,800円 512GB:184,800円 | 128GB:159,800円 256GB:174,800円 512GB:204,800円 1TB:234,800円 | 256GB:189,800円 512GB:219,800円 1TB:249,800円 |
(画像:Apple)