今年秋に発売予定の次期フラグシップ型iPhoneは、4機種のモデルが用意されると予想されている。このうち最も大型なモデル 「iPhone 12 Pro」 については、他の3機種に比べて1ヶ月遅い2020年10月に発売する可能性があることがわかった。中国の調査会社GF SecuritiesのアナリストJeff Pu氏が、現地時間10日に公開したレポートの中で言及している。
今秋発売の次期iPhone、6.7インチモデルは発売が遅れる可能性あり
Jeff Pu氏は、次期フラグシップ型iPhoneの現在の開発状況を伝えた。同氏のレポートによれば、次期iPhoneは5.4インチモデルが1機種、6.1インチモデルが2機種、そして6.7インチモデルが1機種用意されている。
そのうち、6.7インチモデル以外の3機種はすべてEVT(Engineering validation Test:製造検証試験)を4月までに完了する見込みだが、6.7インチモデルについては5月半ばまでEVTを完了できない見通しであるとのこと。この結果、5.4インチモデルおよび6.1インチモデルは2020年9月に、そして6.7インチモデルは2020年10月に発売する計画になっているようだ。
次期iPhoneについてはCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大に伴い、開発・製造スケジュールに影響が出ることが一時予想されていた。しかし、海外への渡航禁止やリモートワークなどの中で、Appleは次期iPhoneの開発や試験作業を進めており今年のiPhoneは例年どおりのスケジュールで発売する計画であることが伝えられていた。さらに米国では新型コロナウイルスの感染者数の増加がピークを迎えたと伝えられていることからその可能性は徐々に高まっていたが、残念ながら最上位モデルだけはそのスケジュールどおりにはならない可能性が出てきた。
Appleは過去に何度か複数の新型iPhoneを別スケジュールで発売したことがある。例えば2017年。AppleiはPhone 8/8 Plusを9月、そしてiPhone Xを11月に発売した。今年は新型コロナウイルスという緊急事態が起きているため仕方のないことではあるが、実は一気に新型iPhoneを発売しないことは最近のAppleには珍しいことではなかったりもする。
ちなみに、Jeff Pu氏は次期低価格モデルこと新型 「iPhone SE」 が2020年4月中旬に発売する予定であることを伝えている。期待されている新型iPhoneの発売はまもなくのようだ。
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[ via MacRumors ]