これまで120Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイが次期iPhoneに搭載されると噂されてきたが、どうやらその採用は来年(2021年)からになりそうだ。ディスプレイ業界のサプライチェーン調査会社Display Supply Chain ConsultantsのCEO兼アナリストRoss Young(@DSCCRoss)氏が最新のレポートを伝えている。
iPhone 12 Pro/12 Pro Maxには120Hz駆動の画面が採用されず?
これまでの情報では、iPhone 12シリーズは合計4機種が用意される予定で、このうち上位モデルにあたる 「iPhone 12 Pro」 「iPhone 12 Pro Max」 には最大120Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイが搭載されると噂されてきた。
しかし、Ross Young氏はこの2機種に高リフレッシュレートのディスプレイが採用されるという情報の裏付けをとることができなかったと報告した。つまり、iPhone 12シリーズには120Hzで駆動する画面(Pro Motionテクノロジー)が採用されないということになる。情報源からは、2021年からの搭載が有力であると伝えられたとのこと。
None of our contacts could corroborate iPhone 12 Pro models as 120Hz. They told us 2021. So, they are off our latest 120Hz list.. pic.twitter.com/uTQ7uinMUQ
— Ross Young (@DSCCRoss) July 1, 2020
120Hzの高リフレッシュレートに対応したデバイスは現時点でiPad Proのみ。リフレッシュレートとは1秒間に何回画面の書き換えが行われるかを示す数字で、この数字が大きくなればなるほど画面描写が滑らかになる。一方でリフレッシュレートが高くなればそれだけ消費電力が増えるため、iPhoneのようにバッテリー駆動時間が重要になるデバイスで採用するにはやや不向きの技術となる。
中には視聴するコンテンツによって自動的にリフレッシュレートが可変する機能がiPhoneに搭載されることを予想しているメディアも一部あるが、これについてはアナリストやジャーナリストらで意見が割れているのが現状だ。果たして次期iPhoneにPro Motionテクノロジーは搭載されるのだろうか。
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