ここ数年スマートフォンは大型化の一途を辿っており、最近では6インチ~7インチを超える端末も当たり前になってきた。しかし、この流れに変化の兆しが見えてきた可能性がある。
先日、AppleはiPhone 12シリーズの最もコンパクトなモデルとして 「iPhone 12 mini」 を発表した。同端末の最大の魅力はiPhone SE(第2世代)よりも小さな本体にベゼルレスの広い画面を搭載していることで、発売前から多くのユーザーの注目を集めている。
この 「iPhone 12 mini」 が、小型のハイエンドスマートフォンのトレンドを生み出す可能性があると、マーケティング会社のKantarが分析している。
「iPhone 12 mini」 により小型スマートフォンのトレンドが到来か
Kantarによると、現在スマートフォン購入者の12%以上が、手やポケットに収まるようなモデルを選択する傾向にあるという。「iPhone 12 mini」 はそのニーズを満たしていることに加えて、最新の仕様と5G通信に対応しており、さらにはiPhone 12シリーズの中で最も安価なモデルと指摘する。
以前までは画面サイズの大きなモデルがシェアを拡大する傾向にあったが、今回のiPhone 12シリーズのラインナップはその流れに一石を投じた可能性がある。
また、KantarはiPhoneが5Gに対応したことで、5Gへの対応の有無がスマートフォンを選ぶ際のユーザーの購入指針のひとつになる可能性が高いことも指摘している。ただし、バッテリー持ちが悪くなるなどの弊害もあることから、ユーザーが5G通信の利便性をどのように評価するかは現時点で未知数であるとのこと。
実際、iPhone 12シリーズに関しては、4G通信時よりも5G通信時の方がバッテリーの消費が多く、駆動時間が20%短くなったという検証結果が上がっている。iPhone 12シリーズには4Gと5Gを自動で切り替えてバッテリーを節約するスマートデータモードが搭載されているとはいえ、バッテリー持ちを優先する際はあえて4G通信のみを使う設定にするなど、ある程度はユーザー側で工夫する必要があるのかもしれない。
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