9月13日、Appleは「iPhone X」の次世代機にあたる新型モデル「iPhone XS」「iPhone XS Max」を発表した。
両モデルは「iPhone X」のデザインや仕様を引き継ぎつつも、新プロセッサ「A12 Bionic」を搭載するなどスペックの向上がしっかりと行われており、いわば完全なる上位互換モデルとして登場した。
新型iPhoneを検討するにあたって、真っ先に思い浮かぶ疑問。それは「iPhone XS」と「iPhone Xs Max」どちらを買えばいいの?というもの。もしあなたもこの壁にぶち当たっているのなら、この記事が助けになるかもしれない。
当記事では、「iPhone XS」と「iPhone XS Max」の両端末を比較してみた。それぞれの端末にどんな特徴があるのか、しっかりと把握しておこう。
iPhone XSとiPhone XS Maxとの間にはほぼ物理的な違いしかない
それぞれの端末にどんな特徴があるか把握しようとは言ったものの、実は「iPhone XS」と「iPhone XS Max」との間にはほとんど違いという違いはない。
あるとすれば、「端末サイズ」と「画面サイズ」。そして、端末が大きくなることで増える「重量」と「バッテリー容量」だけだ。
端末サイズと重量
端末サイズは「iPhone XS」が高さ143.6mm×幅70.9mm×厚さ7.7mmなのに対して、「iPhone XS Max」は高さ157.5mm×幅77.4mm×厚さ7.7mm。ただ、こうして数字だけ並べられてもイメージしづらいと思うので、実際に大きさをイメージできる画像を置いておく。
iPhone XSは従来の4.8インチモデルに比べて少し大きい程度。iPhone XS Maxは5.5インチモデルとほぼ同じくらい。このイメージ画像から想像できるのは、画面が大きく操作しやすいのがiPhone XS Maxだが、コンパクトで片手でも操作しやすいのがiPhone XSといった感じ。
もし、このイメージ図を見ても想像しづらいという方はぜひApple Storeや各キャリアの店頭など、iPhoneを置いている店に行って触ってみてほしい。実機で比べるのなら、今であればiPhone XとiPhone 8 Plusで比べてみると一番分かりやすいと思う。
ちなみに、「iPhone XS Max」は端末サイズが大きくなったことで重量が208gと、歴代iPhoneの中で最も重い端末になっている。実際のところ、これまで歴代1位だったiPhone 8 Plusとわずか6グラムしか変わらないため、同モデルの重さに慣れていればさほど苦にはならないはずだ。
ただ、「できるだけ小さくて軽い端末が欲しい!」という方は選ぶべき端末ではないのは事実だろうと個人的には思う。
画面サイズ
「iPhone XS」の画面サイズは、iPhone Xと同じ5.8インチ。それに対して「iPhone XS Max」は6.5インチとかなり大型だ。
これだけ大きな画面ともなると、映画やYouTubeを見るときの迫力は相当なものになるだろう。また、スマホでゲームをプレイする人にとっても魅力的な大きさで、今まで細々とした画面でしょっちゅう誤タップしていたゲームなどであっても、6.5インチの大きさであればそれが解消される可能性もありそうだ。
バッテリー持ち
「iPhone XS」と「iPhone XS Max」のどちらを買うか迷ったときに、「iPhone XS Max」のバッテリー持ちの長さはそれなりに魅力的だろう。
Appleの発表によると、「iPhone XS」はiPhone Xよりも最大30分長い駆動が可能となったが、「iPhone XS Max」の場合は最大1.5時間長いバッテリー駆動が可能だ。その差は約1時間。
連続通話時間にすると20時間と25時間。インターネット利用時についても12時間と13時間。やはりバッテリー駆動に関しては「iPhone XS Max」に軍配があがる。大きく違いがあるわけではないものの、日々のバッテリー持ちが気になるのであれば、きっと「iPhone XS Max」を買った方が安心だと思われる。
ただし、どちらのモデルも高速充電に対応しているため、高出力に対応するUSB-C電源アダプタとケーブルさえあれば、30分で最大50%充電することができる。バッテリー切れを起こしてもすぐに充電できる環境にいる機会が多いのであればバッテリー持ちを気にする必要もあまりないはず。自身のライフスタイルに合った端末を選びましょう。
以上が、「iPhone XS」と「iPhone XS Max」の違いとなる。実質的に考慮すべきは画面のサイズと重さだけだと思うので、どちらが自身の求めているデバイスなのかは割と簡単に答えが出ると思う。重要なのは、画面が大きいiPhoneが欲しいのか、ちょうどいいサイズ感のiPhoneが欲しいのか。どちらを購入するべきかは以下の比較表を眺めながら、ぜひじっくり検討してみていだきたいところだ。
ちなみに、「iPhone XS / XS Max」は9月14日午後4時01分から予約受付が開始される予定。予約はApple公式サイトもしくは各キャリアのオンラインショップから可能で、以下から注文することが可能だ。発売は9月21日(金)となっている。
iPhone XS | iPhone XS Max | |
---|---|---|
ディスプレイ | 3D Touch搭載 Super Retina HDディスプレイ オールスクリーンOLED Multi-Touchディスプレイ HDRディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ |
3D Touch搭載 Super Retina HDディスプレイ オールスクリーンOLED Multi-Touchディスプレイ HDRディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ |
ディスプレイサイズ | 5.8インチ | 6.5インチ |
解像度 | 2,436 × 1,125ピクセル (458ppi) |
2,688 × 1,242ピクセル (458ppi) |
プロセッサ | A12 Bionicチップ 次世代のNeural Engine |
A12 Bionicチップ 次世代のNeural Engine |
外向きカメラ | 広角カメラ 12Mピクセル(1200万画素) f/1.8 望遠カメラ 2倍の光学ズーム |
広角カメラ 12Mピクセル(1200万画素) f/1.8 望遠カメラ 2倍の光学ズーム |
ビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps) 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) 720p HDビデオ撮影(30fps) クアッドLED True Toneフラッシュ 1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応 2倍の光学ズーム、最大6倍のデジタルズーム ステレオ録音 |
4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps) 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) 720p HDビデオ撮影(30fps) クアッドLED True Toneフラッシュ 1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応 2倍の光学ズーム、最大6倍のデジタルズーム ステレオ録音 |
内向きカメラ | 7Mピクセル(700万画素) f/2.2 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) Retina Flash 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード ポートレートライティング(5種類) アニ文字とミー文字 |
7Mピクセル(700万画素) f/2.2 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) Retina Flash 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード ポートレートライティング(5種類) アニ文字とミー文字 |
通信 | 4×4 MIMOとLAA対応ギガビット級LTE4 2×2 MIMO対応802.11ac Wi‑Fi Bluetooth 5.0 リーダーモード対応NFC 予備電力機能付きエクスプレスカード FeliCa |
4×4 MIMOとLAA対応ギガビット級LTE4 2×2 MIMO対応802.11ac Wi‑Fi Bluetooth 5.0 リーダーモード対応NFC 予備電力機能付きエクスプレスカード FeliCa |
バッテリー | 連続通話時間:最大20時間 インターネット利用:最大12時間 ビデオ再生:最大14時間 オーディオ再生:最大60時間 高速充電(30分で最大50%充電) |
連続通話時間:最大25時間 インターネット利用:最大13時間 ビデオ再生:最大15時間 オーディオ再生:最大65時間 高速充電(30分で最大50%充電) |
防水性能 | IP68等級 | IP68等級 |
本体サイズ | 縦143.6 × 横70.9 ×厚さ7.7 mm | 縦157.5 × 横77.4 ×厚さ7.7 mm |
重量 | 177g | 208g |
カラー | ゴールド スペースグレイ シルバー |
ゴールド スペースグレイ シルバー |
価格 | 64GB:112,800円 256GB:129,800円 512GB:152,800円 |
64GB:124,800円 256GB:141,800円 512GB:164,800円 |