Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」があれば、iPhoneのバッテリー切れを延命できるようになるかもしれない。Nikkei Asian Reviewは、Appleが発売を予定している「AirPods」のワイヤレス充電対応ケースがiPhoneを充電できるようになると伝えている。
AirPodsのワイヤレス充電対応ケースでiPhoneが充電可能に?
今年、AppleはAirPodsにワイヤレス充電に対応した充電ケースを投入することを宣言している。
この充電ケースは、ケース内部にワイヤレス充電用コイルが内蔵されており、ケースに内蔵されたバッテリーを充電することができるもの。Appleの純正ワイヤレス充電器「AirPower」などを使用することによって充電することができるとされているが、バッテリーを充電するだけでなく、iPhoneの充電に使えるのかもしれない。
Nikkei Asian Reviewの言う通りであれば、AirPodsの充電ケースをiPhoneの背面にピッタリとくっつけることで、バッテリー容量の”おすそ分け”ができるということになる。
ただし、この報道には大きな疑問点も。というのも、AirPodsの充電ケースに内蔵されているバッテリーの容量はわずか398mAhで、iPhoneのバッテリーを充電するには不十分な量であるということ。
参考として、iPhone Xのバッテリー容量は2,716mAh。AirPodsのケースをフル充電したとしても、iPhone Xを15%ほどしか充電することができない。
バッテリー切れの際の緊急バッテリーとして活用することはできるかもしれないが、それはあまりに少なすぎるのではないだろうか。
また、仮にワイヤレス充電できたとしても、うつ伏せ状態にしたiPhoneの上にAirPodsを乗せるか、あるいはAirPodsの上にiPhoneを乗せるという、とてもバランスの悪い充電方法をとる必要があるということになる。充電中の姿がイケてないとされる「Magic Mouse 2」以上にカッコ悪い充電スタイルになりそうだ。
そのほかにも、小さな充電ケースの内部が複雑化する可能性もある。軽く考えただけでも、これほどの問題が思い浮かぶわけだが、果たして本当にAirPodsでiPhoneを充電することができるようになるのだろうか。