Appleは2018年9月に3つの新型iPhoneを発表すると予想されているが、それとは別にiPhone SEの新型モデル「iPhone SE 2(仮称)」を発表することが予想されている。
現状、「iPhone SE 2」は本体デザインの変更はほとんどなく、背面にガラスパネルが配置され、ワイヤレス充電に対応すると噂されていたが、これらの噂とは異なる情報が著名リーカーからもたらされた。
Steve Hemmerstoffer (@OnLeaks) 氏によると、「iPhone SE 2」はホームボタンが廃止され、顔認証機能「Face ID」が搭載される可能性があるとのこと。
「iPhone SE 2」はホームボタンが廃止され、Face IDが搭載
Hemmerstoffer氏は、TigerMobiles.comと協力して「iPhone SE 2」のレンダリングを作成、インターネット上で公開した。このレンダリングを見ると、背面は従来の「iPhone SE」と同じく金属パネルが搭載されていることが確認できる。そして、パネルを挟むように上下に「帯」が存在するデザインとなっているようだ。従来通り、金属パネルを採用することから、ワイヤレス充電には対応しないのだろうか。
さらに、おもて面のホームボタンも廃止されている。ホームボタンが廃止されるということは、おもて面全体が画面になる、ベゼルレスデザインになる可能性が高いということ。端末上部には「iPhone X」にも搭載されているノッチ領域が用意されていることが確認できる。この部分に、カメラなどの各種コンポーネントが配置されるようだ。
これらの情報の真偽について、Hemmerstoffer氏自身もさほど自信を持っていないようだ。あくまでも議論(を呼ぶ)のために公開したものとしており、今回の情報の信ぴょう性については怪しいところ。
#Apple – #iPhoneSE2 – iPhone SE2 case and tempered glass protector film surfaces https://t.co/zxzxVK4TWy pic.twitter.com/8iT2aXPr26
— /LEAKS (@Slashleaks) 2018年5月1日
↑「iPhone SE 2」用のものとみられるガラス製保護フィルム
もっとも気になるのは、「iPhone SE 2」の投入時期について。これまでのAppleの製品スケジュールから推測すると、もっとも可能性が高かったのは今年3月だった。
2年前の3月に、Appleは「iPhone SE」を発売したことから、この時期に新型モデルを投入することが予想されていたが、実際に蓋を開けてみると、発表されたのは「iPhone 8 (PRODUCT)RED」のみ。
次のタイミングは今月あるいは6月の「WWDC 2018」となるが、仮にこのタイミングをスルーしたとすれば、残るタイミングは9月の新型iPhoneの発表イベントとなってしまう。10万円を超える「iPhone X」の新型モデルの投入と、低価格モデルの「iPhone SE 2」を同時に発表するというのは、戦略的に良策とは言えないだろう。では、やはり5月あるいは6月か?
他にも気になる点がある。それはコストの増加だ。顔認証機能を実現するための「Face ID」は、TrueDepthカメラと呼ばれる3D顔認識ができる高付加価値な部品を必要とする。ワイヤレス充電機能を排除した理由はここにあるのかもしれないが、それでも4万円前後の端末に「Face ID」を搭載するのはあまり現実的ではなさそうだ。
ちなみに、「iPhone SE」がベゼルレスデザインになることで、画面サイズは4.7インチから5.0インチになるという。つまり、現行の「iPhone 8」と画面サイズが同じ、あるいは大きくなることになる。要は、「iPhone 8」の上位機種になり得る、ということになり、これも戦略的には疑問を感じなくない。
新型「iPhone SE」に関しては様々な噂が登場しているが、どれも確証を得るには不十分。発売が近付くにつれ、また新たな情報が出てくることを期待しておこう。