1月30日、Appleは2019年第1四半期の業績を発表し、iPhoneの売上高が前年同期比で15%減少したことを発表したが、同決算発表と同時に、iPhoneの販売価格を一部地域で値下げする予定であることを明らかにした。
一部地域でiPhoneを値下げへ
これは、Reutersのインタビューに応じたAppleが自ら明かにしたことだ。
iPhoneの価格を調節する理由は、主に為替相場の変動 (ドル高) を考慮してのこと。各通貨の為替相場と現地通貨の実情に合わせて、販売価格を調節する予定。
どの国で価格調整をするかは明らかにされていないが、1年前の相場や価格を参考にするとしていることから、過去1年間に対ドルで大きな変動のあった地域で値下げされる可能性が高い。地域は複数に及ぶとみられるが、過去1年で約4円の 「円高」 になった日本でiPhoneの価格が調節されるかどうかは今のところ分かっていない。
iPhoneの価格が下がると当然ながら売上高が減少する可能性があるが、値下げされた分、購入する人が増えるため、結果的に販売台数が増えて売上に大きく影響しない可能性がある。また、調節の仕方次第にはなるものの、値下げによってやや弱含みするiPhone需要を喚起できるかもしれない。
ちなみに、今回の決算発表とReuterの記事が公開されたのを受けて、Appleの株価は時間外取引で1株154ドルから164ドルに上昇している。
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