「iPad Pro」に限らず、AppleのiOSデバイスにはGPUコアがついた情報処理チップが搭載されている。
一般的には、GPUコア自体の性能が高く、そしてそのコアの数が多くなればなるほどグラフィックの処理能力が向上するのだが、先日発売された「iPad Pro」には12個のGPUコアが搭載されていることが明らかになった!
大型化した「A9X」に、12個ものGPUコア
Chipworksによると、「iPad Pro」に搭載されている「A9X」は、12個の強力なGPUコアが搭載されているとのことが判明した。
こちらが「A9X」のチップ画像なのだが、緑の枠がCPUコアで、青の枠がGPUコアだ。
「A9X」は、「iPad Air 2」に搭載されている「A8X」に比べると面積が40%も大型化したのに対し、トリプルコアだったCPUコア数が一つ減りデュアルコアに。その分、代わりにGPUのコア数が1.5倍に増えている。
いかにグラフィック能力の引き上げが必要だったか
「iPad Pro」は今までにないほどの大きさのデバイスだ。Retina画面にしたり、4K動画や3Dテクスチャを綺麗に描写することを目的とした場合、相応のグラフィック能力が求められることを指摘されていた。
Appleはこれらを実現するために、GPUコア数の増強という形で解決していたのだ。
12個という個数がどれだけ多いかを分かりやすく説明すると、「iPhone 6s / 6s Plus」に搭載されている「A9」はGPUコアが6つであることが分かっているので、グラフィック性能が倍近くになっていることになる。
先日の記事でも紹介したように、「iPad Pro」のグラフィック性能はMacBookのエントリーモデルに匹敵する処理能力であることが判明している。買った人は是非、高グラフィック性能を活かせるコンテンツを利用してみたらどうだろうか!
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