今秋リリース予定のiPadOSで、Apple Pencilの使い勝手が強化されることがわかった。Appleは 「WWDC 2019」 の基調講演で、レイテンシーの向上などApple Pencilに関する改善点をいくつか発表している。
Apple Pencilのレイテンシーが20ms→9msに
まずは、Apple Pencilのレイテンシー(遅延)について。
レイテンシーとは、ユーザーがApple Pencilのペン先を画面に置いてから、画面に描かれるまでの遅延時間を示すものだが、Appleの発表によると、Apple Pencilのレイテンシーは、「iPadOS」 をインストールしたiPadであれば9msに改善されるという。これは先進的な予測アルゴリズムと最適化によって実現した。
これまでは120Hzの高リフレッシュレートの画面 (ProMotionテクノロジー) を搭載したiPad Proで20msのレイテンシーだったため、単純に半分以下のレイテンシーで書くことができるようになる。今まで以上にApple Pencilが滑らかにかけるようになるはずだ。
このレイテンシ改善はiPad Proで実施されると予想されるが、ProMotionテクノロジー非搭載モデルでもレイテンシが改善されるかどうかは不明。iPad(第7世代)やiPad mini(第5世代)でも同様にレイテンシーが改善されるかどうかはわかっていない。
iPad(60Hz)とiPad Pro(120Hz)におけるレイテンシの違いがわかりやすい動画は以下。
iPadOSでApple Pencilの新機能が実装へ
ちなみに、「iPadOS」 ではApple Pencilに新機能が搭載される。Appleの発表によると、画面隅からApple Pencilでスワイプすることで、Webページや書類、メールに注釈を加えて誰かに送信することができるという。
また、ツールパレットにも改良が加えられており、ツール、カラーパレット、図形、オブジェクト単位で消せる消しゴム、線のどの部分でも削除できる新しいピクセル単位で消せる消しゴム、完全にまっすぐな線を引くための定規などが用意されるように。今まで以上に簡単にマークアップしたり、お絵描きできるようになりそうだ。
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上記機能は今秋リリース予定の 「iPadOS」 で利用可能になる。「iPadOS」 は本日からデベロッパープレビューが開始されている。また、7月にはパブリックプレビューが公開される予定だ。
・iPad Pro (11インチ/13インチ)
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