「まるでPCのよう」 。iPad Proの登場から、AppleはiPadシリーズをPCのように扱えるタブレットとして販売してきた。
例えば、自宅のデスクでしていた作業を飛行機内の座席テーブルを使えない場面でも使えるなど、どんな場所であっても、その高い性能をクリエイティブな仕事に使えることをアピールしている。
しかし、今秋からはさらにその幅が広がる可能性が高い。なんと、次期iOSこと 「iOS 13」 ではiPadでマウスが使えるようになる可能性があるとのこと。
iOS 13でiPadがマウスに対応か
これを最初に伝えたのは、MacStoriesの著者Federico Viticci氏。彼は自らのPodcast番組 「Connected」 内でiPadのマウス対応に言及している。そして、著名デベロッパーのSteve Troughton-Smith氏がこの話題を支持したことによって、iPadのマウス対応の可能性が高くなっている。
Federico Viticci氏によると、「iOS 13」 におけるiOSデバイスのマウス対応はiPadのみとなるとのこと。また、USB-C接続が必要になる可能性が高いとも伝えている。USB-Cポートが搭載されているiPadは現状では 「iPad Pro (2018)」 のみとなるため、「iPad mini (第5世代)」 や 「iPad Air」 などでは使えない可能性がある。
しかし、これについてはTroughton-Smith氏はBluetoothマウスもサポートする可能性もあり、さらには 「(マウスがサポートされるのであれば) Trackpadもサポートされる必要がある」 としており、複数のiPadに各種ポインティングデバイスが対応する可能性もありそうだ。
ただし、マウスの対応は主にアクセシビリティの一環として追加される可能性が高く、どの程度までマウス操作が可能かは明らかになっていない。MacとiPadの差別化を維持する必要もあるため、iPadをMac代わりにに使うなどそこまで高度なことはできない可能性が高い。
そもそもmacOS (クリック操作) とiOS (タップ操作) は、基本的には入力判定が逆で、macOSはクリックした時点(mouseDownもしくはtouchDown)、iOSは指が離れた時点(touchUp)を入力判定とする。この真逆な入力をすべてのアプリケーションに適応させるのはおそらく簡単ではないだろう。ちなみに、ポインティングデバイスの設定はiOS内の 「アクセシビリティ」 の項目に追加されるとみられる。
Appleは現在、iPadに関するテコ入れの最中と伝えられている。次期 「iOS 13」 はiPadをMacのサブディスプレイに使えるようになるなど、iPadならではの機能が搭載されるとみられる。これまで実質的に ”大きなiPhone” だったiPadシリーズも、「iOS 13」 リリース後は大きく姿を変えることになるかもしれない。まるでPCのように。
【追記】2019.04.24 記事内の表現を一部変更しました。
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