今年6月、例年通りであれば、Appleは開発者向けイベント「WWDC 2018」を開催し、同イベント内で次期iOSやmacOSなどを発表する予定だ。
同イベント内での発表が予想されているOSのうち、一番注目が集まっているのは「iOS 12」だが、Appleは「iOS 11」で多くの不具合を世に送り出してしまったことから、「iOS 12」では新機能の開発よりも、品質や安定性の向上に注力すると予想されている。
そんな「iOS 12」の新機能や変更点について、Bloombergが有力とみられる情報を報じているので、詳しく内容を確認してみよう。
「iOS 12」「iOS 13」での新機能・変更点についてBloombergが言及
Bloombergによると、「iOS 12」の最大の変更点は、iPhoneやiPad、Macで同じアプリケーションを動作させることができるようになることだという。
これについては以前からも情報が伝えられているが、例えばiPhoneやiPadの標準アプリである「ホーム」アプリがMacで動作することで、Macからスマートデバイスが操作できるようになるなどの恩恵が得られることになる。
また、iPhone Xで利用が可能な「アニ文字」も「iOS 12」でさらに進化を遂げる。新しいキャラクターの追加や、より分かりやすいナビゲーションメニューが搭載されるとのこと。さらに、FaceTimeのビデオ通話でもアニ文字が使えるようになり、ビデオ通話中に自分の顔をアニ文字のキャラクターに置き換えることができるようになるという。
FaceTimeに関しては、複数人のユーザーによるグループビデオ通話の開発も進められているようだが、今年のリリースには間に合わず、来年の「iOS 13」で実装されることになる可能性があるとのこと。
Bloombergが挙げている「iOS 12」の新機能・変更点は以下の通り。
- iPhoneやiPadのアプリがMacでも動作するように
- 「アニ文字」に新キャラクターや新たなナビゲーションメニューが追加
- FaceTimeビデオ通話で「アニ文字」が使えるように
- FaceTimeで複数人によるグループビデオ通話が可能に(iOS 13で追加される可能性あり)
- SiriがiPhoneの検索画面により深く統合されるように
- 複数ユーザーによるARゲームプレイが可能に
- Apple Pencilに新機能が追加
- メールアプリで特定のスレッドからの通知のミュートが可能に
また、Bloombergは「iOS 12」では実装されないが、「iOS 13」で実装される可能性のある機能についても言及。例えば、ホーム画面のデザインの刷新、写真アプリの写真の表示方法の変更、1つのアプリの中で複数のウィンドウを開くことができるようになる(iPad限定)などの機能が挙げられている。
これらの新機能について詳しくは触れられていないものの、おそらく「WWDC 2018」が近づくにつれて、より詳細な情報が出てくるものと思われる。「iOS 13」については、リリースまで1年以上も時間があるため、詳細が明らかになるのはまだ先になることが予想される。