早いもので6月ももう終わり。明日からは7月で、今年1年の折り返しだ。
7月はApple関係の大きなイベントがあるわけではないが、僕個人としては非常に楽しみにしていることがある。それは「iOS 10」と「macOS Sierra」のパブリックベータ版のリリースだ。
先日行われた「WWDC 2016」でAppleは、「iOS 10」と「macOS Sierra」のパブリックベータ版を7月にリリースすると発表しており、早く新機能に触れたい僕としては今から待ち遠しい限りなのだが、そんな「iOS 10」と「macOS Sierra」に関する新たな情報が舞い込んできた。
「iOS 10」と「macOS Sierra」では、多くのアプリやデーモンが「Swift」化されているとのことだ!
「iOS」「OS X (macOS)」内でどんどん進む「Swift」化の波
これまでプログラミング言語「Swift」は、MacのDockやウィンドウアプリといった一部のアプリのみで利用されていたが、先日開催された「WWDC 2016」のセッション402「What’s New in Swift」では、「iOS 10」や「macOS Sierra」でミュージックアプリなどの多くのアプリや、バックグラウンドに常駐して動作するデーモンをSwift化することが発表されたようだ。
下記が「iOS 10」や「macOS Sierra」で新たに「Swift」化されるアプリやデーモンで、これら「Swift」が導入されたものに関しては動作などが一段と早くなる可能性がある。
- 「iOS 10」のミュージックアプリ
- 「macOS Sierra」で刷新されるコンソールアプリ
- エージェントやデーモン
- 「macOS Sierra」の「Safari v10」で利用可能なPinP機能
- 「Xcode 8」のドキュメントビューア
- Swift Playgrounds for iOS
このうちの「Safari v10」のPinP機能や「Xcode 8」のドキュメントビューア、Swift Playgrounds for iOSのプログラムに関しては、全てのソースコードが「Swift」で記述されているようだ。
Apple内でどんどん加速しているSwift化。個人的には「Swift」は他の言語と比べてかなり記述が分かりやすく、使いやすい言語だと思っているので、今後もどんどんSwift化が進むことで、デベロッパーの方々が開発しやすい環境ができていくのではないかと思っている。
ちなみに、今月初めにリリースされた「Swift 3.0」のデベロッパープレビュー版である「Swift 3.0 Preview 1」では、言語仕様や標準ライブラリに大きな変更が加えられたり、クロスプラットフォームなパッケージの作成・配布を可能にする「Swift Package Manager」が新たに搭載されている。
正式なリリースは2016年後半を予定しているとのことだが、デベロッパーの方々は早いうちから触れて勉強しておこう。「Swift 3.0 Preview 1」のダウンロードはこちらからどうぞ。
[ via AAPL Ch. ]