10月31日、Appleは正式版「iOS 12.1」を一般ユーザー向けにリリースした。
「iOS 12.1」は事前のアナウンス通り70を超える新絵文字が追加され、「iOS 12.0」で実装が見送られていた「グループFaceTime」機能が利用できるようになった。また、「iPhone XS/XS Max」「iPhone XR」ではeSIMのサポートも行われるなど、いくつかの新機能が追加されている。
押さえておきたい新機能は全部で4つ。当記事では「iOS 12.1」の新機能をまとめてみたので、アップデート内容の確認がしたい方はぜひ記事本文を読んでいただければと思う。
①最大32人での通話が可能な「グループFaceTime」が実装
「iOS 12」の発表時点ですでにアナウンスされていた「グループFaceTime」機能が、ようやく「iOS 12.1」で実装された。
「グループFaceTime」は、名前の通り最大32人でFaceTimeのビデオ通話が楽しめる機能。通話中はユーザーの顔が重ならないように表示されるだけでなく、話している人のウィンドウが大きく表示されるため、32人の大人数になっても誰が話しているのかは一目瞭然。
さらに、カメラ機能を活用してステッカーやフィルターを使ってみたり、アニ文字やミー文字を使ってコミュニケーションをすることもできる。
グループFaceTimeは、FaceTimeアプリから直接始めるのはもちろん、メッセージアプリのグループスレッドから始めることもできるようになっている。また、すでに始まっている会話に途中から参加したり、「ビデオ付き」と「音声のみ」を選択できるなど自由度はかなり高い。アップデートが完了したら、早速家族や友人とグループ通話を楽しんで見てはどうだろうか。
②カメラの被写界深度コントロール
さらに、「iPhone XS/XS Max」「iPhone XR」の場合、カメラの被写界深度コントロールが可能になる。
深度コントロールは撮影後の写真はもちろんのこと、撮影前のリアルタイムプレビューでも利用できる。また、iPhoneのノッチに隠されたTrueDepthカメラでも深度コントロールは可能。これで、プロ顔負けの美しい写真を自由に撮影することができるだろう。
③70以上の新しい絵文字が追加
「iOS 12.1」では、「Unicode 11.0」に基づいて作られた全70を超える新絵文字が追加された。追加された絵文字は赤毛、白髪そして巻き毛の新しいキャラクター、髪がない人々の絵文字に加えて、より感情豊かなスマイリー、動物やスポーツ、食べ物など。トルコのお守りであるナザールアミュレットといったユニークな絵文字も追加されている。
普段からメッセージやLINEなどで絵文字を多用している人は、早速新絵文字を使ってコミュニケーションをとってみよう。以下は追加された絵文字の一部だ。
④「iPhone XS/XS Max」「iPhone XR」でeSIMが利用できるように
今年発表された新型iPhoneの「iPhone XS/XS Max」「iPhone XR」は、いずれもeSIMが内蔵され、通常のSIMスロットに挿入したSIMカードと併せて使うことでDSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)を実現している。
このeSIMの利用が「iOS 12.1」で解禁となり、対応キャリアの通信を利用できるようになった。ただし、日本のキャリアはeSIMに対応していないため、現時点で利用できるのは海外のキャリアのみとなる。仕事の関係で海外に行く機会が多い方はぜひとも利用していただきたいが、そうでない場合は日本のキャリアがeSIMをサポートするまで、今しばらく待つようにしよう。
「iOS 12.1」はすでにリリースされており、設定アプリ内の[一般]>[ソフトウェア・アップデート]からアップデートすることが可能。アップデートは時間がかかる可能性があるので、時間に余裕があるときに行うようにしよう。
「iOS 12」の新機能については以下の記事からどうぞ。