Apple製品を丁寧に分解することで知られるiFixitが、新発売の「HomePod」を早速分解した。分解レポートが公開されているので、紹介したい。
「HomePod」の底面にはAppleロゴが存在するが、iFixitによると、このロゴはカバーになっており、接着剤で固定されている。このカバーを外すと、中には14ピンコネクタが隠されていて、この端子を利用することで「HomePod」にアクセスすることができるとみられている。
実際、ユーザーがこの端子を使うことはなく、おそらく工場での動作確認や何かしらのテストなどに使用されるものであると予想される。
分解の結果明らかになったのは、「HomePod」には1GBのRAM、16GBの東芝製フラッシュストレージが搭載されているということ。ほとんどがネットワークによるストリーミングになるため、ストレージを使う機会は少ないものと予想されるが、おそらくは「HomePod」用カスタムiOSを記憶しておくためのストレージである可能性が高い。
また、すでにAppleから発表されていた通り、内蔵されているプロセッサは「A8」。同プロセッサは2014年に発売した「iPhone 6 / 6 Plus」で初めて採用されたものだが、のちに「iPad mini 4」や「Apple TV(第4世代)」で搭載されている。
「HomePod」の分解は非常に困難で、ユーザー自身の手で修理することはほぼ不可能であるとのこと。修理のしやすさを示すリペアスコアは10点中1点とかなり低く評価されている。
ちなみに、「HomePod」が故障した際の修理費用は279ドルと決められている。仮に「AppleCare +」に加入していた際の修理費用は39ドル、電源ケーブルの修理費用は「AppleCare +」の加入有無にかかわらず29ドルがかかる。