HTC、新型VRヘッドセット「HTC Vive Pro」を発表 ヘッドホンが内蔵、解像度も大幅に向上

現地時間8日、HTCは新型VRヘッドセット「HTC Vive Pro」を正式発表した。2018年3月までに同製品を投入する予定であるとのこと。

「HTC Vive Pro」は、従来モデルからいくつかの点で進化している。

まずは、ヘッドホンの追加。「HTC Vive Pro」にはVRヘッドセットの他に、新たに内蔵へッドホンが用意されており、ユーザーは別途ヘッドホンを用意する必要がなくなった。これにより、必要なケーブルが少なくなり、同ヘッドセットを使う際のストレスが軽減されるはずだ。

また、解像度も大幅に進化。従来の「HTC Vive」の画面解像度は2160×1200(1眼あたり1080×1200)だったのに対し、「HTC Vive Pro」は2880 x 1600(615ppi)。1眼あたり1400×1600となり、従来モデルから73%の解像度向上に。当然、解像度が高くなることで、画質が向上することになり、文字やグラフィックがよりクッキリと表示することができるようになるとみられる。この解像度は、ライバル製品の「Oculus Rift」や「Windows MR」を超える性能になる。

「HTC Vive Pro」にはデュアルマイクロフォンとデュアルフロントカメラが搭載される予定。カメラが二つ搭載されたことによって、ヘッドセットのデザインも若干変更になっている。また、現行モデルと新型モデルを区別しやすいように、ヘッドセットのカラーも青色になった。

また、同ヘッドセットは「SteamVR Tracking 1.0」「SteamVR Tracking 2.0」の両方に互換性があり、ルームトラッキング用のベースステーションは4個まで利用することが可能だ。

「HTC Vive Pro」の価格は今のところ明らかにされていないが、近いうちに公開される予定。発売は今四半期とされているが、具体的な発売日については明言を避けている。また、従来の「HTC Vive」は2018年内は引き続き販売を行うとしている。

「HTC Vive Pro」のスペックは以下のとおり。

   
 画面 デュアル3.5インチ有機ELディスプレイ
解像度 2880 x 1600
1眼あたり1440 x 1600
リフレッシュレート 90Hz
視野角  110度
 オーディオ Hi-Res certificate headset
Hi-Res certificate headphone (removable)
High impedance headphone support
インプット 内蔵マイクロフォン
コネクタ USB-C 3.0, DP 1.2, Bluetooth 
各種センサー SteamVR Tracking, G-sensor, gyroscope, proximity, IPD sensor

ちなみに、HTCはVive向けにワイヤレスアダプタを発表している。「HTC Vive / Vive Pro」に装着することで、映像をワイヤレスで飛ばすことができるようになるため、これまで邪魔に感じていたケーブルを排除し、より快適なVR環境を実現できる。

ただし、残念ながらこのワイヤレスアダプタのバッテリー持ちや価格については明らかにされていない。「TP Cast」という同様の製品が2時間ほどのバッテリー持ちであることから、おそらくHTCのワイヤレスアダプタも同じくらいの性能になっているのではないだろうか。

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