2月9日、ついにAppleのスマートスピーカー「HomePod」が発売し、多くのユーザーから動画レビューなどが公開されている。
それらのレビューによると、HomePodのスマートスピーカーとしての性能はイマイチであるとの意見が多いが、Loup VenturesがHomePodの質問への正答率を実験で明らかにしているのでご紹介しよう。
HomePodの質問への正答率は競合他社よりも低め
Loup Venturesは、HomePodの聞き取り能力や返答能力を確かめるべく、782個もの質問をHomePodに問いかけた。このうち、99.4%の質問をHomePodは聞き取ることができたとのことだが、正答率はわずか52.3%に留まったと報告している。
この結果を他のスマートスピーカーの正答率と比較すると、Googleアシスタントが81%、Alexaが64%、Cortanaが57%であることから、実質HomePodの正答率が一番低いという結果となった。
ただし、Loup Venturesが行なった質問の一部には、HomePodでサポートされていない操作(ナビゲーションや電子メール、電話など)が含まれていたという。これらの質問を削除して計算したところ、HomePodの正答率は67%になり、AlexaやCortanaよりは高いという結果となった。
今回の実験結果を踏まえると、HomePodは”できることが少ないスマートスピーカー”であるのは事実のようだ。そういう意味では海外のレビュワーからの評価は正しいものであるとも言える。
ただし、HomePodが答えられる質問に限定した際の正答率は高い。このことから、HomePodの性能に関しては悲観する必要はない、と筆者は個人的には感じている。今後、ソフトウェアアップデートで「Siri」自体の性能が向上することによって、「HomePod」の価値が高まることを期待したい。
[ via 9to5Mac ]