ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PlayStation 5/PlayStation 4用ソフトウェア『グランツーリスモ7』の2024年11月アップデートを11月21日(木)15時に配信すると発表した。
今回のアップデートでは、PS5 Proの各種機能に対応するほか、日本時間12月8日(日)〜9日(月)にワールドファイナルイベントが開催される世界大会 「グランツーリスモ ワールドシリーズ」 を配信。また、新規収録車種として 「フォード エスコート RS Cosworth ’92」 「メルセデス・ベンツ W 196 R ’55」 「ポルシェ 911 Turbo S (992) ’20」 「ポルシェ ミッション X ’23」 「スズキ ジムニー シエラ JC ’18」 を追加する。
以下、アップデートの詳細 (リリースから引用) 。
「グランツーリスモ ワールドシリーズ」 記念レースを配信
世界のトップ選手たちによる年間王者を決める最終決戦 「グランツーリスモ ワールドシリーズ 2024 ワールドファイナル – アムステルダム」 イベントが、日本時間12月8日(日)、9日(月)の二日間にわたり開催されます。
イベント開催に先立ち、11月21日(木)より、ワールドファイナルを体験できるスペシャルイベント 「グランツーリスモ ワールドシリーズ」 記念レースを配信します。ワールドファイナルで行われる自動車メーカーの対抗戦 「マニュファクチャラーズカップ」 、そして国と地域の代表選手による戦い 「ネイションズカップ」 の決勝レースを模したふたつのイベントを用意し、それぞれ優勝賞金5000万Cr.、あわせて1億Cr.と破格の賞金額を設定しています。この機会にぜひお楽しみください。
記念レース開催期間中は、ワールドマップ右上の専用パネルからプレイいただけます(※)。
※プレイにはコレクターズレベル6以上が必要です。
▶︎ ワールドシリーズ 2024 ワールドファイナル – アムステルダム 特設ページ
新規収録車種
フォード エスコート RS Cosworth ’92
※ユーズドカーで購入可能
2段ウィングで武装したWRCのホモロゲーションマシン。
1990年代序盤の世界ラリー選手権 (WRC) を、「シエラ RS Cosworth 4×4」 で戦ってきたフォード。その戦闘力をいっそう高めるべく開発されたホモロゲーションマシンが、1992年に誕生した 「エスコート RS Cosworth」 です。
もともとエスコートは、1960年代末から1970年代にかけてラリーで大活躍した傑作車。欧州フ ォードはその末裔である第5世代エスコートのコンパクトなボディに、シエラ譲りの強心臓と 4WDシステムを押し込み、2段仕立ての巨大なリアウィングを装備して威容を誇りました。
強心臓たるエンジンは、車名にもあるCosworth (コスワース) が手がけた縦置きの2Lツインカ ムターボ。ボア・ストローク比を見直して排気量を1,993ccとし、ストックで227PS/30.4kgfmを誇りました。4WDシステムは、センター・デフにビスカスカップリング+プラネタリーギアを仕込んだ信頼性の置けるパッケージです。
「エスコート RS Cosworth」 は1992年から生産が始まり、ホモロゲーションを取得した翌93年か ら、グループAで争われるWRCへ本格参戦を開始しました。第3戦のポルトガル・ラリーで早く も1-2フィニッシュを飾ると、第5戦 (ツール・ド・コルス) と第6戦 (アクロポリス) を2連覇、第11戦 (サンレモ) と第12戦 (スペイン) でも再び2連覇を飾るなど、フォードをラリーの強豪に呼び戻す立役者となりました。
メルセデス・ベンツ W 196 R ’55
※レジェンドカーで購入可能
モータースポーツに名を刻む希代のF1マシン。
「W196」 は、1951年にモータースポーツ部門の活動を再開したメルセデス・ベンツが、1954年からF1が2.5Lエンジン規定となることを見据えて開発したクルマです。基本コンポーネンツを共有するスポーツカーレース用の車両と並行して開発され、「W196 R」 はF1用、「W196 S」 はスポーツカーレース用として、それぞれが目を見張る成功を収めました。
車体は鋼管スペースフレームを基本骨格とし、デビュー戦となった1954年のフランスGPでは 前後のタイヤを覆う空力に優れた流線型のボディをまとっていました。しかし、次戦の英国GPで車体の大きさと周辺視界の悪さ、メンテナンス性に難があることが判明し、その次のドイツGPからはオープンホイールをメインとし、高速サーキットでのみ流線型ボディが使われることになりました。
また車体が2タイプ存在するだけでなく、3種類のホイールベースと2種類のブレーキ、2種類 のエンジン搭載位置などの組み合わせで、計7種類のバリエーションがレースで使われました。 搭載エンジンは直列4気筒を縦に並べたような構造の直列8気筒ユニット。2,496ccの排気量か ら最終的には290PSを発揮し、290km/hの最高速度を誇りました。
1954年と1955年のF1世界選手権では圧倒的な戦績を残し、ファン・マヌエル・ファンジオが2年連続でドライバーズチャンピオンを獲得しています。
ポルシェ 911 Turbo S (992) ’20
※ブランドセントラルで購入可能
第8世代911を代表するトップパフォーマンスモデル。
60年以上に渡りポルシェのアイコンであり続ける 「911」 は、2018年にコードネーム 「992」 と呼ばれる第8世代へと進化しました。
「992」 のエクステリアは、先代モデルである 「991」 をモチーフとしつつも細部がリファインされ、サイズがわずかに拡大しました。アルミの使用比率を高めて軽量化を図るいっぽう、先代までベースモデルに存在したナローボディを廃止したこともトピックです。
特筆すべきはプラットフォームで、MMB (モジュラー・ミッドエンジン・マトリックス) と呼ばれる新たな開発基盤を採用しています。フロントアクスルとフロア、リアアクスルから構成され、リアアクスルを変更することでリアエンジンもミッドシップも作れるというフレキシブルな車台です。
パワーユニットはダウンサイジングが図られ、ターボチャージャーを組み合わせた3Lフラット6がベースエンジンに。出力はグレードによって異なり、カレラ系が385PS、カレラS系では450PSを発生しました。トランスミッションは8速PDKを基本とし、カレラ4とカレラ4Sでは7速MTも選べました。
2020年4月、この 「992」 ファミリーに加わったトップパフォーマンスモデルが、Turbo Sです。先代のTurbo Sに対してわずかにストロークを縮めた3,745ccのフラット6にツインターボを組み合わせ、650PS/800Nm (81.6kgfm) という怒涛のパワーを4輪で路面に伝えます。
そのパフォーマンスは0-100km/h加速が2.7秒、トップスピードは330km/h。電動化を目前にした911がたどり着いた、到達点ともいえる1台といえるでしょう。
ポルシェ ミッション X ’23
※ブランドセントラルで購入可能
ポルシェ創立75周年を記念したコンセプトハイパーカー。
1948年6月8日。自らの名を冠した最初のマシン 「356 “No.1” ロードスター」 が認証を取得し、至高のスポーツカーブランドとしての歴史を刻み始めたポルシェ。
それから75年を経た2023年の同じ日。同社は幾多の栄光を紡ぎ出してきた名車の血統を受 け継ぎ、未来のスポーツカーテクノロジーの指標ともなるコンセプトハイパーカーを発表しました。それが 「ミッション X」 です。
「ミッション X」 は全長およそ4,500mm、全幅およそ2,000mmという比較的コンパクトな2シーターの完全電動コンセプトハイパーカー。1,200mmを切る低く構えたボディは彫刻的なフォルムと力強いラインで構成され、ハイパーカーが必ずしもアグレッシブである必要がないことを示しています。
エクステリアには随所に歴史的レーシングカーのモチーフが息づきます。ヘッドライトはポルシェ906や908が特徴とした4灯式の再解釈であり、前上方に開くドアは伝説の耐久マシン、917と同じしつらえです。リアに回り込むとボディから遊離したように左右を貫くライトユニットが備わり、中央に透明な 「PORSCHE」 のロゴが浮かび上がります。よくみるとフロントボンネットやステアリングにおごられるポルシェの紋章も、現代的な意匠に刷新されています。
インテリアはモータースポーツとの親和性を強く感じさせます。ステアリングは上辺のないオー プントップ型で、パドルシフトとモードスイッチが備わります。助手席にはポルシェデザインが手がけたアナログ/デジタル双方の機能を持つストップウォッチモジュールが装着可能です。また車両各所にはカメラが装備されており、ドライバーがマルチパーパスコントローラーのレコードボタンを押すことですぐさま録画が開始されます。
「ミッション X」 は、ニュルブルクリンク北コースで最速のロードカーを名乗るほど強烈。そのすごさは『グランツーリスモ7』の中で体験できます。重量比出力は1kgあたり1PSに達し、現行の 「911 GT3 RS」 をはるかに上回るダウンフォースを生み出します。充電能力もケタ違いで、900V システムアーキテクチャにより充電性能が劇的に向上しており、理論上はポルシェEVの現時点でのフロントランナーである 「タイカン Turbo S」 の約2倍の速さで充電が完了します。
「917 Living Legend」 、「ポルシェ ビジョン グランツーリスモ」 、「ポルシェ ビジョン グランツーリスモ Spyder」 (いずれも『グランツーリスモ7』に登場) とともに、「ミッション X」 はクルマの未来の可能性の限界を押し広げる、野心的な1台といえるでしょう。
スズキ ジムニー シエラ JC ’18
※ブランドセントラルで購入可能
グローバルさを身に着けた 「ちょっと大きなジムニー」 。
日本の軽自動車規格に準じた小柄な体躯でありながら、本格的なラダーフレーム構造による圧 倒的な走破性で本格オフロード車の1台に数えられる 「スズキ ジムニー」 。そのジムニーを軽自 動車規格から解き放ち、海外市場にも対応できるモデルとしたのが、「ジムニー シエラ」 です。
2018年に登場したJB74型は、1993年に登場した初代シエラから数えて3代目にあたります。 先代モデルのJB43型に対して全長を50mm 短縮しつつも全幅を45mm拡大し、スクエアさを強めたスタイリングとあいまって踏ん張り感が強調されました。
搭載するエンジンは1,460ccの直列4気筒DOHCであるK15B型。102PS/13.3kgfmと一見凡庸なスペックだが、粘るような低速トルクがオフロードでの微速走行にも威力を発揮します。4WDシステムは、機械式副変速機を持つパートタイム式。前後ともリジッドアクスルとなる優れた足まわりも手伝って、岩だらけのコースから泥濘地 (ぬかるみ) 、はたまたオンロードまで、道を選ばぬ走りを披露します。
JCとは、日本におけるジムニー シエラの上位グレードの名称。LEDヘッドランプや15インチ アルミホイールを標準とし、外板色でブラックルーフも選べる充実装備のモデルです。
カフェ
新しいエクストラメニューとして、以下の新メニューを追加。 ・エクストラメニュー No.42コレクション 「フェラーリのスペチアーレ」 (要コレクターズレベル 48)
GT オート
新規ホイールブランド 「Rotiform」 を収録しました。
ワールドサーキット レースイベント
ワールドサーキットに以下のレースイベントを追加しました。
- ジムニー・カップ グランバレー・サウス
- ポルシェカップ ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ
- レース・オブ・ターボスポーツ マウントパノラマ
グランツーリスモ・ソフィー
次世代レーシングAIエージェント 「グランツーリスモ・ソフィー」 が、新たに下記のコースに対応しました。対応コース内の 「クイックレース」 より、「グランツーリスモ・ソフィー」 とのレースをお楽しみいただけます。
- 対応コース
- トライアルマウンテン・サーキット
- 東京エクスプレスウェイ・東ルート 外回り
スケープスの特集追加
特集に 「コロラド」 を追加しました。
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(画像提供:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)