現地時間1月19日、米Googleはこれまで既存ユーザー向けに提供してきた、無償版 「G Suite」 の提供を2022年7月1日に終了すると発表した。無償版 「G Suite」 を利用していた方には、「Google Workspace」 へのアップグレードが推奨されている。
「Google Workspace」 は最もやすいプランで1ユーザーあたり月額680円(税込)。無償版 「G Suite」 から継続でアカウントを使い続けたい場合は5月1日までのアップグレードを推奨している。ただし、5月1日までにアップグレードを行ったとしても、7月1日まで 「Google Workspace」 を無料で利用することが可能だ。
5月1日までにアップグレードしなかった場合についても、自動的に 「Google Workspace」 に切り替えられるが、支払情報を入力しなければ一時停止措置がとられるとのことだ。一時停止措置のまま60日間が経過すると、GmailやカレンダーなどGoogle Workspaceのコアサービスが使えなくなるとのことだ。
「G Suite」 は2006年に提供が開始されたビジネス・オーガナイズ向けのサービス 「Google Apps for Your Domain」 としてはじまった。GmailやGoogleカレンダーなどのGoogleのアプリケーション・サービスを独自ドメインで利用できるサービスで、2007年に有償版を追加し、2012年に無償版の提供が終了となった。2016年にG Stuiteへの改称をおこなっており、2020年にはGoogle Workspaceに改称をおこなっているが、無償版の提供が終了となる前に利用を開始していたユーザーには、引き続き無償版 「G Suite」 として提供が継続されていた。
アップグレードが推奨されているGoogle Workspaceには 「Business Starter」 「Business Standard」 「Business Plus」 「Enterprise」 の4つのプランが用意されている。料金体系はそれぞれ月額680円、1,360円、2,040円、Enterpriseについては要問い合わせとなっている。これらにアップグレードすれば、G Suiteで提供されていたGmailやカレンダー、Google Meetなどのすべての機能が利用できるほか、年中無休のサポートが受けられる。また、学校や非営利団体は「Education」「Nonprofits」にアップグレードできる場合があるとのことだ。
なお、アップグレードしないユーザーには、データのエクスポートサービスが提供される。