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「Android 12」 が正式発表。新デザイン言語 「Material You」 採用、本日からベータ版が提供開始

5月19日、米Googleは開発者会議 「Google I/O 2021」 をオンラインで開催。基調講演の後半で、次期Android OSこと 「Android 12」 を正式発表した。

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新デザイン言語 「Material You」 を採用したAndroid 12

「Android 12」 は新しいデザイン言語 「Material You」 を採用し、大きな変化を伴った新OS。これまでの 「Material Design」 をさらに一歩進めた、先駆的かつユニークなデザインが特徴だ。

Android、Google Playの製品管理担当副社長SameerSamat氏曰く、今回のAndroidは 「史上最大のメジャーアップデート」 であるとのことだ。

具体的にどのあたりが大きく変わったとのかというと、それぞれのユーザーに合ったUIが自動で提供される、セミバリアブルなものになった点。

ユーザーが設定した壁紙に合うカラーを、OSが自動で作成し、UIに反映するシステムが導入されている。抽出する色はメインカラーと補色の2色。

これらのカラーは通知やロック画面だけでなく、音量調節バーやウィジェット、各アプリに至るまでOS全体に幅広く適用される。つまり、赤色の壁紙から青色の壁紙に変更すると、OSはガラリと様変わりしてしまうことにもなる。

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パフォーマンスと消費電力が改善

「Android 12」 は、コアシステムサービスに必要なCPUの処理時間を22%短縮し、ビックコアの使用を15%減らしたことでOSの動作速度を高速化。さらに電力効率も上がり、バッテリー駆動時間も改善されているとのこと。

さらに通知とクイック設定も、より見やすくなるよう変更されている。Google Payや家電操作用コントロール用ショートカットが実装された。もちろん、自分好みにカスタマイズすることはこれまで通り可能。さらに、電源ボタンを長押しすることでGoogleアシスタントを呼び出せるようになっている。

セキュリティやプライバシーにいっそう配慮

Android 12はセキュリティやプライバシーにより配慮した新機能が追加されている。

まずは 「プライバシーダッシュボード」 。どのアプリがいつ、どれくらいの頻度でユーザーのプライバシーに関わるデータにアクセスしているかが日時順に確認できる。

各アプリの画面では、マイクやカメラを使用している場合に画面右上にアイコンが表示されるように。もし即座にマイク・カメラを切りたい場合は、クイック設定からアイコンをタップするだけですぐにオフにできる。

位置情報を利用するアプリには、正確な場所の取得を許可するのか、もしくは地域レベルの大まかな位置情報のみを許可するのかを選択できるようになる。たとえば天気予報アプリなら、現在自分が立っている場所ほどの正確な位置情報は必要としないため、大まかな位置情報の共有のみで十分なはずだ。


「Android 12」 は本日からベータ版の配信が開始されており、Pixelシリーズはもちろん、ASUSやOppo、Xiaomi、SHARPなど以下のメーカーのスマートフォンで利用できることがアナウンスされている。

  • Google Pixel
  • ASUS
  • OnePlus
  • Oppo
  • realme
  • SHARP
  • TECNO
  • TCL
  • vivo
  • Xiaomi
  • ZTE

ベータ版の入手はAndroidのデベロッパーサイトから可能。一般ユーザー向けの正式リリースは今秋を予定している。

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