現在アメリカで、Googleの開発者向けカンファレンスイベント「Google I/O 2016」が開催中で、昨日から多くの新サービスが発表され、会場を沸かせている。
そんなビッグイベントが開催されている裏で、Googleはデベロッパー向けのドキュメントを更新し、「Family Library」なる機能を公開していることが明らかになったので紹介させていただく!
家族間で有料アプリなどを共有できるように
今回、Googleが公開したデベロッパー向けドキュメントによると、Googleは2016年7月2日から「Family Library」機能を公開し、最大6人の家族間で「Google Play」で購入したコンテンツを共有できるようにすることが判明した。
Apple製品を利用している人なら、すぐに理解していただけると思うのだが、これは家族間で有料コンテンツを共有できる「ファミリー共有」機能とよく似ていて、例えばお父さんがiPhoneで購入したアプリを、子どもたちが無料で自分たちの端末で使えるようになる機能だ。
AppleはiCloudのデフォルトの機能として「ファミリー共有」機能を2014年から提供しているが、これは発表当時は非常に画期的なもので、一人一台スマホを持つ現代にはなくてはならない機能となっているのだが、GoogleのAndroidにもようやくこの機能が搭載されることに。
具体的には、同機能のサービスが開始される7月2日以降に購入したアイテムが対象で、この日以降に購入したアイテムであれば家族間で共有することができるようになるとのこと。
デベロッパー側はコンソールから簡単な設定の変更が必要
Android Policeによれば、Googleは同機能のリリースを前に利用開始手続きを求めており、ドキュメントには同機能を導入する方法が記されている。
方法は簡単で、「Google Play Developer Console」にサインイン後、アプリを選択し、「Pricing & Distribution」を選択、そして「Family Library」機能をオンにすることで完了するという。
When Family Library becomes available to users, up to six family members will be able to share purchased apps on Google Play.
Opt-in previous purchases to Family Library
By default, all paid apps purchased after July 2, 2016 (when the Developer Distribution Agreement update takes effect) will be eligible for Family Library.
To provide a seamless user experience, we suggest you allow users to share purchases made prior to this date as well.
To opt-in previous purchases:
- Sign in to your Google Play Developer Console.
- Select an app.
- Select Pricing & Distribution.
- In the “Family Library” section, select the checkbox.
Users will see whether previous purchases of your app are eligible for Family Library on your store listing page.
App requirements & eligibility
- Once you’ve made previous purchases available for Family Library and submitted your app update in the Developer Console, you can’t opt-out—your selection is permanent.
- Your app doesn’t need to be part of Designed for Families to be included in Family Library.
ちなみに、Googleの「Family Library」機能はAppleの「ファミリー共有」と同じように、電子書籍や音楽、ビデオなどが共有できるようになっているが、ビデオのストリーミングコンテンツに関しては同時に再生できるの端末は1台のみとなっているとのこと。
また、支払い方法も共有できるようになっているようで、家族からでも購入手続きをすることができるようだが、支払い主からの許可が出ないことには購入手続きを完了できないなどの仕組みも導入されているとのことだ。
同機能はAppleの「ファミリー共有」の発表から2年遅れで導入される機能となるが、Androidユーザーからすれば待ちに待った機能と言えるかもしれない。アプリなどのコンテンツにかける金額を節約できる可能性もあるし、子供の端末でアプリを購入するときなどで支払いを一元化できるなどユーザーのメリットも大きい。
またデベロッパーの方も家族で共有できるようなコンテンツを作ってみると、ユーザーは家族で使ってくれるようになるかもしれない。現にiOS向けアプリなどでは家族で共有できるようなコンテンツが増えたような気がする。
[ via TechCrunch / Android Police ]