
Googleは、同社検索エンジン 「Google 検索」 の新たな機能として、「Preferred Sources(好みの情報源)」を導入した。ニュースの表示でユーザーが自分の好きなサイトを優先的に表示できるようになる。まずは、米国とインドで提供が始まっており、日本での提供時期は未定。
Top Storiesを「自分仕様」にする
これまでのGoogle検索では、検索クエリに対するGoogle側のアルゴリズムによる表示が基本で、ユーザーがどのメディアを目立たせるかを選ぶことはできなかった。今回のPreferred Sourcesでは、自分がよく読むニュースサイトを登録しておけば、検索時にそれらの最新記事が優先的に並ぶ仕組みになる。
利用方法はシンプルだ。まずニュース性のあるトピックを検索し、Top Storiesの右側にあるアイコンをクリックする。そこから好みの情報源を選択すると、以降は検索結果でそのメディアの記事が目に入りやすくなる。登録したサイトは専用の「From your sources」セクションにも表示されるため、まとめてチェックするのも容易だ。
GoogleはLabsでのテスト段階からこの仕組みをユーザーに試してもらっており、その結果、半数以上が4つ以上のサイトを登録したという。ニュースを幅広く収集しながら、自分にとって信頼できるメディアを軸に情報を整理できるのは大きなメリットだ。
なお、選択した情報源が常に優先されるわけではなく、関連性の高い記事が公開されている場合にTop Stories内でより目立つ形で反映される仕組みだ。他のメディアの情報も引き続き表示されるため、視野が狭まる心配は少ない。
Googleは同機能のローンチにあわせて、パブリッシャー向けのサポートリソースも公開している。また、メディア側は読者に対して「Preferred Sourcesに登録してほしい」と直接呼びかけることが可能になる。同機能が提供されることによって、ニュース配信と検索の関係性がこれまで以上に緊密になりそうだ。
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(画像:Google)