
Googleは、新型スマートフォン「Pixel 10」シリーズを日本時間8月21日午前2時より開催される「Made by Google」イベントで正式に発表する。
これに先立ち、同社はPixel 10 Proの背面を映したティザー映像を公開。楕円形のカメラバーを備えた特徴的なデザインが明らかになった。
「Pixel 10」シリーズが8月21日に国内発売
公式映像では、従来モデル「Pixel 9」と同様、アイランド型のカメラ構成を採用していることが確認できる。
3眼カメラとみられるセンサー群のレイアウトは、アウトカメラ性能の強化を示唆している。リーク情報によれば、メインカメラには5000万画素のサムスン製「GN8」センサー、超広角には1300万画素のソニー製「IMX712」、望遠には1100万画素の「3J1」レンズが採用される見込みだ。なお、前面カメラにも同じ「3J1」が搭載されるとの情報もある。
映像に付随するナレーションでは、「新機能が “間もなく登場” のまま1年が過ぎた。変えるべきは定義か、スマートフォンか」とのメッセージが添えられており、Pixel 10における新機能の搭載を強く示唆している。これが何を示すのかは不明ながらも、Geminiを活用した新たなAI機能などである可能性がありそうだ。
『 8 月 21 日 』
— Google Japan (@googlejapan) July 21, 2025
覚えておいてください、この日付。
(映像はぜひ音アリで)#GooglePixel pic.twitter.com/HpOeqOmxvt
内部仕様に関しても、Pixel 10では大幅な刷新が予定されている。最も注目されるのが、新型SoC「Tensor 5」だ。従来までのSamsung製プロセスから、TSMC製の3nmプロセスに切り替わることで、処理性能と電力効率の大幅な向上が期待されている。これにより、AI処理やゲーム、写真編集など高負荷なタスクでも快適な動作を実現する可能性がある。
また、折りたたみの「Pixel 10 Pro Fold」に関しては、最大輝度が従来の2700ニトから3000ニトに、バッテリー容量も5015mAhへと強化される見通しだ。ただし、スペースの制約から、Pixel 10 Pro Foldにハイエンドカメラ構成が搭載されるかどうかは不透明とされている。
Pixel 10シリーズは、今年4月に発売された「Pixel 9a」のデザイン思想を一部継承しつつも、フラッグシップモデルとしての性能と差別化が図られる。特にAI関連の機能強化がAndroid 16との組み合わせでどこまで進化するかが、今回の発表の焦点となる。
Googleはすでにキャンペーンも展開しており、8月19日16時までにメール登録を済ませたユーザーには、Pixel 10をお得に購入できる特典が提供される。
Pixelシリーズは、ハードウェア単体での販売規模こそAppleやSamsungに及ばないが、Androidプラットフォームの方向性を示すリファレンスとして重要な意味を持つ。今後1カ月で明らかになる詳細と、正式発表当日のサプライズに注目が集まる。
なお、発売日に関しては、Google Storeから届いたメールの件名に「8月21日に発売」と書かれていることから、発表と同時に発売となるものとみられる。
(画像:Google)