Google、ChatGPT対抗のAIチャットボット 「Bard」 公開。Google検索にもAIが組み込まれる

現地時間6日、米Alphabet傘下のGoogleは、オープンAI 「ChatGPT」 に対抗するAIチャットボット 「Bard」 を “信頼できるテスター” に向けて提供を開始すると発表した。今後数週間以内に一般公開も予定している。

「Bard」 は、2021年5月にGoogleが発表した会話型言語モデル 「LaMDA ((Language Model for Dialogue Applications)」 を採用した対話型AI。

CEOのサンダー・ピチャイ氏によると、BardにはLaMDAの軽量モデルが使用されるとのこと。世界の幅広い知識と、大規模言語モデルの能力・知性・創造性を組み合わせることを目指しており、Web からの情報を活用し、最新で質の高い応答を提供する。

例えば、NASA のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡について9歳の子供に説明してあげたり、現代サッカーにおける最高のストライカーについて答えてくれたりと、ユーザーの複雑な質問に対してWebから答えを探し出し、答えることが可能だという。

chatGPTは2021年までの情報を参照しているのに対して、Bardは現在最新の情報を学習しているため、より実用的に使用することができる。このLaMDAの軽量モデルは、演算処理数が少ないためより多くのユーザーに対して広範に提供できることから、より多くのフィードバックを得られるのも特徴のひとつだ。ユーザーによるフィードバックと、自社のテストを組み合わせて、チャットボットの回答の品質や整合性が取れているかなどを検証、改善する。

GoogleはAIを日常の製品に組みことを目指している。Google検索に新たなAI機能を導入し、検索結果にAIの回答を表示する。これまで、ほしい答えを得るために複数の媒体を参照する必要があったGoogle検索が、よりスピーディーに得たい情報を得られるようになるかもしれない。

また、3月にはLaMDAを活用したGenerative Language APIの試験的提供を開始する予定であることも明らかにされた。開発者やクリエイターなどが使用できるという。

なお、Googleは2月8日(水)22時30分から、検索とAIに関する発表イベントを開催する予定となっており、これらのAI機能に関する詳細な発表を行うことが予想される。

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(画像:Google)

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