
NVIDIAは2026年1月29日、クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」のLinux PC向けネイティブアプリのベータ版提供を開始した。これによりLinux環境からも、クラウド経由でGeForce RTXクラスの高性能なゲーム体験が可能になる。同時に新作タイトル10本が追加され、対応デバイスの幅とプレイ環境の自由度が大きく広がった。
Linux向けネイティブアプリを正式展開、最大5K・120fpsに対応

新たに公開されたLinux向けGeForce NOWアプリは、Ubuntu 24.04以降を皮切りに対応を開始する。Linuxデスクトップ環境に統合されたネイティブアプリとして提供され、Windows版やmacOS版と同等の操作性と機能を備える。
これまでのLinux向けGeForce NOWはSteam Deck向けに最適化され、最大1200p・90fpsといった携帯機中心の仕様だった。今回の新アプリはPCおよびノートPC向けに設計され、クラウド側のGeForce RTX相当GPUを利用して、最大5K解像度・120fps、または1080p・360fpsでのストリーミング配信に対応する。
描画処理はすべてクラウド側で行われるため、ローカルマシンの性能に依存せず、高負荷な最新ゲームも快適に動作する。レイトレーシングやNVIDIA DLSS 4といったRTX技術も利用可能で、RTX 5080相当の性能をクラウドから体験できる点が特徴だ。
Linux PCはこれにより、Windows、macOS、Chromebook、スマートフォン、スマートTVなどと並び、GeForce NOWのネイティブアプリ対応プラットフォームに正式に加わる。
新作10タイトルを追加、2月には『Delta Force』もクラウド対応


Linux向けアプリのベータ開始に合わせ、GeForce NOWには新作ゲーム10本が追加された。代表的なタイトルとして、inXile EntertainmentのRPG作品『The Bard’s Tale IV: Director’s Cut』および『The Bard’s Tale Trilogy』が含まれる。
『The Bard’s Tale IV: Director’s Cut』は、パズル要素と戦術的なターン制バトルに加えて、吟遊詩人らしいユーモアを楽しめるダンジョン探索型RPGだ。続く『The Bard’s Tale Trilogy』は、シリーズ初期3作品をリマスターしたコレクションで、クラシックなゲーム性と現代的な操作性を両立させている。

さらに、The Game Bakersが手がけるサバイバルクライミングアドベンチャー『Cairn』も追加された。未踏峰に挑むクライマーを描き、ルート選択や資源管理を重視した緊張感のあるゲームプレイが特徴だ。
今回追加されたタイトルは以下の通り。
- The Midnight Walkers(Steam、1月28日)
- Cairn(Steam、1月29日)
- Prototype(Ubisoft Connect、1月29日)
- Prototype 2(Ubisoft Connect、1月29日)
- Warhammer 40,000: Space Marine 2(Xbox/Game Pass、1月29日)
- Half Sword(Steam、1月30日)
- Vampires: Bloodlord Rising(Steam、1月30日)
- The Bard’s Tale Trilogy(Steam/Xbox/Game Pass)
- The Bard’s Tale IV: Director’s Cut(Steam/Xbox/Game Pass)
- Total War: Three Kingdoms(Epic Games Store)
また、Team Jadeの新作タクティカルシューター『Delta Force』が、2月3日にクラウド対応タイトルとして登場予定だ。ダウンロード不要で、ほぼすべてのデバイスからプレイ可能になる。
NVIDIAは今回のLinux向けネイティブアプリ提供により、Linux環境でも最新のRTX技術を活用した高品質なクラウドゲーミング体験を実現できると強調する。ハードウェア制約を超えて高解像度・高フレームレートのゲームを楽しめる環境が整い、Linuxユーザー層の拡大とクラウドゲーミングの普及を後押しする形となりそうだ。
(画像提供:NVIDIA)


