ミニPC (NUC) 製品を手がける台湾GEEKOMは、Intel Alder Lake N100を搭載するミニPC ｢AIR12 Lite｣ を現在販売中だ。
｢AIR12 Lite｣ は、CPUに ｢Intel Alder Lake N100｣ を搭載しており、統合型のIntel UHDグラフィックスにより4K/60Hzでの映像出力が可能なミニPC。約3万円と安く購入できる高コスパも魅力だ。
今回、GEEKOMから本製品を提供いただき、使い勝手をチェックすることができた。安価なミニPCを探している方はぜひチェックいただきたい。
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Intel Alder Lake N100搭載で約3万円と高コスパなミニPC
｢AIR12 Lite｣ の本体サイズは135.5 × 115.5 × 34.5mmで、デスクなどにもスッキリと置いておけるコンパクトさが特長。ミニPCという特性上、据え置きで使うだけでなく、出張などに持って行くことができるのも魅力だ。
本体カラーはブラック一色。見た目は完全に業務用といった雰囲気だが、デスク周りに黒色の周辺機器などが多い場合は目立ちすぎず相性は良さそう。
付属品としては、電源アダプタとVESAマウント、HDMIケーブルが同梱。電源アダプタは3ピンなので、そのままでは日本のコンセントには入れることができない。自己責任でアース部分を折るという手もアリだが、心配な人は別途変換アダプタを使っていただきたい。
各種インターフェースは前後に分かれて配置されている。後ろ側にはDisplayPortやHDMI、イーサネットポートなど普段からあまり抜き差ししないポートがまとめられているほか、周辺機器の接続用にUSB Type-Aも4基搭載している。
Type-Aは、USB 3.2 Gen 2に準拠したものが2基、USB 2.0にに準拠したものが2基となっているため、HDDやSSDなどの外部ストレージはUSB 3.2 Gen 2側に、マウス・キーボードなどの周辺機器類はUSB 2.0側に差すようにしよう。
おもて側には、USB Type-A (USB 3.2 Gen 1) が2基と3.5mmマイクジャック／ヘッドフォンジャックが搭載。また、電源スイッチなどのカスタマイズに使える9ピン拡張ジャックも搭載しており、自作PCを作ったことがあるなど知識がある人なら自分の使いやすいようにカスタマイズ可能だ。
インターフェースに関しては、USB Type-Cがないのが少し残念な点。昨今は多くのデバイスがType-C化してきているため、できればType-Cポートは1基だけでも搭載して欲しかったと言うのが正直な意見だ。
そのほか、Bluetooth 5.1を搭載するため、キーボードやマウスなどの機器はワイヤレスでも接続できる。
CPUには ｢Intel Alder Lake N100｣ (4コア、4スレッド、最大ターボ周波数3.40GHz、7nmリソグラフィー技術で製造) を搭載。GPUはCPU一体型の ｢Intel UHD Graphics｣ で、4K/60Hzの映像出力に対応する。
映像出力に関しては、HDMIとDisplayportを使って合計2台に映像出力ができる。デュアルディスプレイ (4K＋4K) で2〜3時間ほど作業してみたが動作も問題ないことが確認できた。
スペックはどの程度なのか、ベンチマークソフト ｢Cinebench 23｣ でベンチマークスコアを計測してみた。計測の結果、シングルコアスコアは896、マルチコアスコアは2956。スコア自体はあまり高くないため、画像や動画編集、3Dレンダリングなどのクリエイティブな作業には向かないが、記事原稿の編集やメールのやり取り、Webブラウジング程度の作業であれば問題なくこなすことができた。
Geekomによると、本製品のファンブレードは類似製品と比較してノイズを40％削減しているとのこと。実際に作業中の動作音をチェックしてみたところ、かなり静かで作業に集中しやすかった。これならPrime VideoやYouTubeなどの動画配信サービスでのコンテンツ視聴時にも音に気を取られることなく視聴できるはずだ。
メモリとストレージは標準で8GB DDR4 RAMと256GB SSD (M.2 2280 PCIe Gen 3 x4) を搭載。それぞれメモリは16GB、ストレージは最大1TBまでアップグレード可能だ。
Wi-Fiは「Wi-Fi 6」に対応。最新のWi-Fi 7やWi-Fi 6Eの速度には劣るが、1分1秒を争うような作業をバリバリするわけでなければほぼ問題なしと言えるだろう。
｢AIR12 Lite｣ は公式サイトで29,990円(税込)で販売中。本記事限定クーポン ｢COAIR12L6F｣ (2024/12/30まで) を使うことで6％オフで購入できるほか、公式サイトで11月12日から配布中のブラックフライデークーポン (4,000円オフ) も利用可能だ。