未来はもう手の中に!わずか3分で感じた三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の衝撃

Samsungが開発してきた三つ折りスマートフォン「Galaxy Z TriFold」が12日、ついに韓国で発売した。価格は359万400ウォン(約38万円)と非常に高価だが、発売直後に完売するなど、その注目度はとても高い。

折りたたみデバイスの新時代を象徴する存在として注目されるこのモデルを、先日わずか3分間だけ触れる機会に恵まれた。

3分。それだけの短い時間にもかかわらず、「未来が手のひらに降りてきた」と感じるほどの衝撃があった。本稿では、その3分間で掴んだTriFoldの魅力と可能性をミニレビューとしてまとめたい。

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第一印象:想像を超えた「トリプルフォールド」の筐体

最初に驚かされたのは、三つ折り構造とは思えない薄さと洗練された可変デザインだ。

従来のFoldシリーズが二つ折りだったのに対し、TriFoldは名の通り三つ折りを採用。それにも関わらず、折りたたんだ状態では、通常のスマートフォンとほぼ同等のコンパクトさで手に収まり、エッジも滑らかで扱いやすい。画面サイズも6.5インチと一般的なサイズ感のため、バータイプのスマホとほぼ同じ感覚で操作できる。

折りたたんだときの厚さは12.9mm。8.9mmのFold7よりは少し厚いが、並べて見るとほとんど変わらないくらいの厚さになっていた。画面を開いたときの厚さは最薄部で3.9mmとFold7の4.2mmよりも薄い。重量も想像より軽く、「これが三つ折りなのか?」と疑いたくなるほど自然だった。

2つのヒンジを広げて展開すると、瞬時に「小型ノートPC級」の10インチの大画面が現れる。ベゼルも極限まで細く、視界いっぱいに広がるディスプレイが高い没入感を生み出す。

ちなみに、TriFoldは設計の関係で画面を折りたたむ順番が決められており、左側→右側の順で折りたたむ必要がある。先に右側から折りたたもうとすると、振動とアラート表示で「折りたたむ順番が違うよ」と警告される仕組みだ。

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驚異のヒンジとディスプレイ

アプリ操作までは深く検証できなかったが、ヒンジとディスプレイの完成度だけでも、従来の折りたたみスマホとのレベル差を強く感じた。

3つのセグメントを備える複雑な構造とは思えないほど、ヒンジの動きは滑らかだ。展開しきった際の固定感もしっかりしており、中央部分がフラットに収まる点も印象的だった。

また、ディスプレイには、折りたたみ特有の凹凸がほとんど見えない。広い画面でも平面パネルのようなシームレスさを実現していた。

わずか3分で浮かび上がった「未来のユースケース」

短い時間ながら、このデバイスが切り開く新たな使い方は明確に見えた。

まずはFold以上のマルチタスク性能。展開時の大画面なら、3つ以上のアプリを同時に並べても余裕がある。ビデオ会議をしつつ資料を参照し、メモを取るなど、モバイルワークステーションとして使う未来が容易に想像できる。

動画鑑賞やゲームでは、画面の広さと没入感がスマートフォンの枠を完全に超えている。ポータブルでありながら、「携帯型ホームシアター」として、タブレット以上のエンタメ体験を生み出すデバイスになりそうだ。

まとめ:これは「折りたたみ」の最終形態なのか

Galaxy Z TriFoldは、スマートフォン、タブレット、小型ノートPCという3つの領域をひとつに統合し、しかも高い完成度で成立させようとしている。

たった3分の体験でも、折りたたみデバイスの進化が新しいフェーズに突入したことは明らかだった。三つ折りという新しい構造が、モバイルの未来を再定義する可能性を強く感じる。

Galaxy Z TriFoldは、現地時間12月12日に韓国で発売し、すぐに完売となった。今後は中国をはじめ、台湾、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)で順次発売され、米国では2026年第1四半期に発売予定だ。さらなるグローバル展開にも期待したい。

Galaxy Zシリーズ
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