「Galaxy S25/S25+/S25 Ultra」 正式発表。スペック・機能・発売日・価格まとめ

サムスン電子は、新製品発表イベント 「Galaxy Unpacked 2025」 を開催し、新型フラッグシップスマートフォン 「Galaxy S25」 「Galaxy S25+」 「Galaxy S25 Ultra」 を発表した。

このうち、国内では 「Galaxy S25」 と 「Galaxy S25 Ultra」 の2モデルを取り扱う。Samsungオンラインショップでは公開市場版 (SIMフリーモデル) の予約受付が1月31日から開始する予定で、価格は 「Galaxy S25」 が129,000円〜、「Galaxy S25 Ultra」 が199,800円〜 (どちらも税込) 。発売は2月14日を予定している。

カラーはどちらも4色展開だが、Samsungオンラインショップ限定カラーがそれぞれ3色ずつ用意されるため、オンラインでは合計7色から好きなカラーを選択可能だ。

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よりスリムになり、AI機能が進化した 「Galaxy S25」 シリーズが登場

(画像提供:サムスン電子)

「Galaxy S25」 シリーズは、Samsungのフラッグシップスマートフォン 「Galaxy S」 シリーズの最新モデル。いずれのモデルも昨年1月にグローバル向けに発売した 「Galaxy S24」 シリーズの後継モデルとして展開される。

「Galaxy S25」 シリーズは、新たに 「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」 を搭載したことで性能が向上したほか、次世代のGalaxy AIを搭載したことで、AI関連の機能がさらに強化されている。

Galaxy S25 Ultra

まずは見た目の変化について。デザインは先代モデルから大きくは変わらなかったものの、本体の厚さはGalaxyシリーズ史上もっとも薄くなっていて、重量も軽くなったことでより片手で操作しやすくなった。

S25 Ultraに関しては、先代のS24 Ultraは四隅のデザインがカクカクと角ばっていたのに対し、今回はS25・S25+と同様に四隅が丸みを帯びたデザインになった。

Galaxy S25Galaxy S25+Galaxy S25 Ultra
本体サイズ70.5 x 146.9 x 7.2mm75.8 x 158.4 x 7.3mm77.6 x 162.8 x 8.2mm
重量162g190g218g

S25 Ultraに関しては、先代のS24 Ultraで採用したチタンフレームをさらに改良したことで耐久性が向上したほか、画面には最新のGorilla Armor 2を採用したことで、反射率を低減して画面を見やすくしながら、Galaxy史上もっともタフなデバイスに仕上がっている。

スライラスペン 「Sペン」 は、引き続きS25 Ultraのみが対応。Sペンは本体下部に収納されていて、カチッと奥に押し込むことで取り出すことができる。

画面には引き続きDynamic AMOLED 2Xを採用。画面サイズはS25が6.2インチ、S25+が6.7インチ、S25 Ultraが6.9インチで、S25 Ultraのみ0.1インチ大きくなった。画面のベゼルは先代モデルよりも狭くなっており、コンテンツへの没入感が向上している。

画面解像度はS25が2,340 x 1,080 (Full HD) 、S25+とS25 Ultraが3,120 x 1,440 (QWHD+)。リフレッシュレートはいずれのモデルも最大120Hzに対応する。最大輝度はいずれのモデルも2,600ニト。

Galaxy S25

搭載するSoCは最新の 「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」 。NPU性能は40%、CPU性能は37%、GPU性能は30%アップしている。

また、Vulkanエンジンを最適化したことで、よりスムーズにモバイルゲームを楽しめるようになったほか、レイトレーシング性能が40%向上。さらにベイパーチャンバーが40%大型化し、放熱構造が改善されて熱効率が20%向上したことで、重めのゲームや高負荷な作業も快適にこなせるようになった。

メモリ容量はいずれのモデルも12GB。ストレージ容量は販売国によって異なり、国内ではS25が256GB/512GBの2モデル、S25 Ultraが256GB/512GB/1TBの3モデル用意される。

Galaxy S25 Ultra

カメラはS25とS25+が広角+超広角+望遠のトリプルカメラ構成、S25 Ultraのみ広角+超広角+望遠 (光学5倍) +望遠 (光学3倍) のクアッドカメラ構成。各カメラの画素数はS25とS25+は先代モデルから変わらないが、S25 Ultraのみ超広角カメラの画素数が1,200万画素 → 5,000万画素になり、超広角カメラでの8K動画撮影に対応したほか、マクロ撮影も先代モデルに比べてディティールが4倍強化されている。

Galaxy S25Galaxy S25+Galaxy S25 Ultra
アウトカメラ広角:5,000万画素
超広角:1,200万画素
望遠:1,000万画素
広角:5,000万画素
超広角:1,200万画素
望遠:1,000万画素
広角:2億画素
超広角:5,000万画素
望遠:5,000万画素 (光学5倍)
望遠:1,000万画素 (光学3倍)
インカメラ1,200万画素1,200万画素1,200万画素

カメラ機能のひとつでもある 「ナイトグラフィビデオ」 に関しては、ノイズが生じたり、被写体が動くと周囲がぼやけるといったケースが一部あったが、S25シリーズではプロビジュアルエンジンを強化したことで、これらの問題を解消し、撮影クオリティが大幅に向上した。

撮影後の写真や動画をAIの力で編集する機能も進化を遂げている。たとえば消しゴム機能は従来までは写真がメインだったが、今回からは動画の音声から不要な音を消す 「オーディオ消しゴム」 が利用できるように。AIアイコンをタップするだけでAIが自動で音声を分析し、人の声と風の音、ノイズの3種類を検知し、画面下のつまみで自由に音量を調整できる。

写真の消しゴム機能もより使いやすくなっており、不要なものを1個1個タップせずとも、1回タップするだけでどこが不要なのかをAIが自動で認識し、削除してくれる。削除のクオリティも上がっており、より自然な仕上がりに。

今回のS25シリーズは、GalaxyのAI体験をさらに使いやすくするAIプラットフォーム 「One UI 7」 を搭載したことで、次世代のGalaxy AIによって進化したAI機能を使えるようになった。

まずは言葉や現在表示している画面を理解し、人のように提案をしてくれる 「AIエージェント」 について。これは会話型AIが進化した次のステップであり、AIに質問をして答えてもらうという従来の使い方から一歩進み、自律的に実際の行動を提案してくれる。

AIエージェントの機能として挙げられるのが 「AIセレクト」 という機能。ユーザーがスマートフォン上で今どんな行動をしているのかを認識し、そのタイミングにぴったりなアクションをオススメするというものだ。

デモでは、YouTubeでゴルファーの動画を見ていて、そのスイングをクリップに保存したいと思ったとき、 エッジパネルを開き、AIセレクトアイコンをタップするだけで、スイングをGIFファイルとして保存することをオススメしてくれた。

人気機能の 「囲って検索」 は、これまでは囲ったものを検索するのが主流だったが、ホームボタンを長押しして音符のマークをタップすることで、動画のBGMやカフェの店内で流れている曲などを検索することもできるようになった。

(画像提供:サムスン電子)

自然言語での検索機能も進化。写真アプリで 「イタリア旅行の写真を探して」 と検索すれば、瞬時に欲しい写真を検索でき、設定アプリで 「テキストをもっと見やすくしたい」 とお願いすると、フォントサイズやスタイルなどのオプションが表示され、欲しい情報を長々と探す時間を短縮できる。

そして、注目の機能がGeminiを使ってアプリ間でシームレスに連携できるAI機能。たとえば、お気に入りのサッカーチームの試合スケジュールをカレンダーに追加したいときには、サイドボタンを長押しして 「今シーズンのアーセナルの試合スケジュールをカレンダーに追加して」 とお願いするだけで、一発でカレンダーアプリに指定した試合スケジュールを追加してもらうことができる。

これまでは特定のアプリでのみAI機能を使うことができ、アプリ間の連携をすることはできなかったが、Galaxyは業界で初めてAIとアプリを結ぶプラットフォームを作成。これにより、ユーザーの指示内容を受けてAIが適切なアプリを見つけ、より便利にAI機能を使えるようになった。サムスン電子によると、複数のアプリを行き来するような複雑なタスクであっても、1回の指示で内容を理解して実行してくれるという。

ユーザーの好みや行動パターンを学習し、パーソナライズされた情報を提供するオンデバイスのAI機能 「Now Brief」 も新たに登場した。

同機能は必要なタイミングで配信されるインテリジェントな要約機能で、たとえば朝に 「Now Brief」 を見ると、エナジースコアや睡眠データ、これからの天気予報、その日のスケジュール、友達の誕生日などの情報を一目で確認できる。夜寝る前に見ると、今日がどんな日だったかを撮影した写真や訪れた場所などから振り返ることができたり、翌日の天気やスケジュールなどが確認できる。

(画像提供:サムスン電子)

スリムになって持ちやすくなり、進化したAI機能でより便利に使えるようになった 「Galaxy S25」 シリーズは、国内では2月14日に発売を予定している。発売に先立ち、Samsungオンラインショップでは公開市場版 (SIMフリーモデル) の予約受付が1月31日から開始予定だ。

Galaxy S25 カラーラインナップ
Galaxy S25 Ultra カラーラインナップ (画像提供:サムスン電子)

カラーラインナップは、S25がアイシーブルー/シルバーシャドウ/ネイビー/ミントの4色展開。S25 Ultraがチタニウム シルバーブルー/チタニウム ブラック/チタニウム グレー/チタニウム ホワイトシルバーの4色。Samsungオンラインショップでは限定カラーが用意され、S25にはブルーブラック/コーラルレッド/ピンクゴールドの3色、S25 Ultraにはチタニウム ジェットブラック/チタニウム ジェードグリーン/チタニウム ピンクゴールドの3色も用意される。

Galaxy取材
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