ワイヤレス充電はやはり便利だ。これはかれこれ何度も言っていることだが、「iPhone X」 でワイヤレス充電が当たり前になった1年前から、筆者は同じ感想を持ち続けている。
自宅に帰ったら、iPhoneを充電器にポンと置くだけで勝手に充電開始。あとは、ご飯を食べたりお風呂に入ったりしている間に、iPhoneのバッテリーを再充填してくれる。ベッドにコロンと横になる頃には、バッテリー残量が30%くらい増えているため、目を閉じるまでのちょっとしたダラダラタイムぐらいだったら、iPhoneを充電せずに使えちゃう。
だけどちょっと待ってほしい。せっかく一度充電を始めたんだったら、そのまま充電しながらiPhoneが使えればもっと便利ではないだろうか?明日の予定を見たり、LINEで友人と会話したり。さらにはYouTubeで動画なんか見ちゃったり。
それを叶えるのは 「Freedy Flex 15Wワイヤレス充電スタンド EA1203」 。同製品であれば、iPhoneを斜め置きした状態でワイヤレス充電できる。iPhoneを今まで以上にスマートに、便利に使いたい方は必見だ。早速紹介していこう。
最大15W出力に対応、とても使いやすいワイヤレス充電スタンド
こちらが今回紹介するFreedyのワイヤレス充電器。ワイヤレス充電器といえばパッド型やスタンド型が一般的だが、同充電器はどちらかというとスタンド型に分類されるだろうか。
ソフトボール大の球を斜めに切り落としたような独特な形状をしているのが特徴で、断面中央にある 「Freedy」 のロゴにiPhoneを合わせるように置くことで、ワイヤレス充電が開始される仕組みになっている。
傾斜角度は25度。傾斜が結構キツく見えるため、iPhoneがズリ落ちてしまうと心配になる人もいるかもしれないが、それはノープロブレム。
スタンドの縁にあるラバーリングによって、ピタッと吸い付くようにiPhoneを充電器に固定する。その”吸い付き”具合はかなりのもので、ワイヤレス充電を横倒しにしてもiPhoneが落ちず、もしかすると大地震などで机がひっくり返らない限り大丈夫なのではと思わせるほど。
ワイヤレス充電器自体も少しだけ重量感がある (重量は163グラム) だけでなく、底面にも滑り止めのラバーが用意されているため、充電器が振動で動く心配もないだろう。
電源はワイヤレス充電器の背面に差し込む。同充電器は純正の電源アダプタが必要で、残念ながらUSB給電は不可。これはおそらく同製品が高速ワイヤレス充電 (後述) に対応しているからだと思われる。
製品デザインについてはなかなか悪い点が見当たらない 「Freedy Flex 15Wワイヤレス充電スタンド」 だが、悪いところを強いて挙げるとするならば、この電源アダプタが大きいという点。
高速ワイヤレス充電に対応した製品は、大概が大きな電源アダプタが付属してくるが、それはFreedyの製品も同じ。電源アダプタが大きいと他のコンセントを埋めてしまう可能性があるため、使う場所には注意が必要だ。
実際にワイヤレス充電をしてみよう。先ほども述べたように、ワイヤレス充電するにはFreedyのロゴの上にiPhoneもしくはスマートフォンを乗せるだけ。
実際に使ってみると充電速度がとても早いことに気がつくはず。19%から充電を開始したところ、1時間30分でiPhone XS Maxのバッテリーを63%まで回復させることができ、2時間30分経過した頃には90%程度まで回復していた。ただし、検証途中に電話が鳴ったりメッセージのやり取りに使ったりするなど完璧な検証にはなっていないため、これは参考程度に考えていただければと思う。
大型iPhoneの 「iPhone XS Max」 でも安定感抜群
なぜこんなにも充電速度が速いのか。可能にしているのは 「Qi(チー)」 の急速ワイヤレス充電規格(最大15W出力) をサポートしているからで、iPhoneとAndroid (対応デバイスのみ) で高速に充電できる。
iPhoneであれば7.5W出力の高速ワイヤレス充電に対応。純正充電器を使った有線充電よりも早くチャージできるようになっている。この高速ワイヤレス充電は、iPhone 8/8 Plus、iPhone X/XS/XS Max、iPhone XRが利用できる。
Androidの場合は端末によるが、まずはQi (ワイヤレス充電)をサポートしていることが大前提。そして、急速充電が利用できるかはデバイス側が急速充電規格をサポートしているかによる。ちなみに、Samsungの最新GalaxyやSonyの最新Xperiaシリーズであれば利用できるはずだ。
ちなみに、最大15W出力の急速ワイヤレス充電に関しては、対応デバイスは現状ではほぼないと言ってもいいが、将来対応機種が増える可能性があることを見越してFreedyのワイヤレス充電器は15W出力に対応している。購入後も長く使えるため、これはポイントが高い。
安全対策もバッチリ。高出力を売りにするFreedyのワイヤレス充電器だが、問題となる発熱も独自の放熱構造によってファンレスながら熱を溜め込まないように工夫されている。具体的にどのように熱を逃がしているのかは分からなかったが、実際にiPhoneを充電していても異常に熱くなることがないのは確認済み。安全面についても安心していただきたい。
ここまで読んでいただけたなら、きっと同製品が高い性能を持っていることがお分かりいただけたと思う。しかし、最大15Wに対応したワイヤレス充電器だったら、他を探せばいくらでも見つかる。筆者が最も伝えたいのは、決して性能だけではない。
最大の魅力は 「適度な傾き」 「安定感」
同製品の一番の推しどころは、最適な傾き具合と安定感の高さ。前述したように、25度だけスマホを傾けて置いておけるため、デスクワークしていても自然とスマホの画面が目に入ってくる。
例えば、iMacで表計算している最中に友達から、「明日、ランチ行こうよ」 とメッセージが入ってもすぐに通知に気付けるはずだ。
やらないといけない重要な用事を思い出した時は、すぐリマインダー作成に移れる。もちろん、充電器から持ち上げてしまってもいいが、もっと自堕落に使うならやはり充電しながら。
「Freedy Flex 15Wワイヤレス充電スタンド EA1203」 は他の充電器とは違い少し高さがあるため、スタンドに置いた状態でもいつもみたいにスマホを握って操作することも可能だ。
これができるのはこの独特な形状と、滑り止めのラバーリングのおかげ。物の上に置いているはずなのに、どこよりも安定するドッシリ感がとてもちょうどいい。
充電中は本体下部の赤いランプが点灯
また、Freedyのロゴに合わせて置けばいいだけなので、横にした状態でも充電できる。YouTube動画を全画面にして見ることも可能だ。もちろん、この間も最大スピードで充電されている。
ちなみに、同ワイヤレス充電器はスマホケースを装着した状態でも充電ができる。大抵のスマホケースなら問題ないと思うが、ただし厚さ5mm以上のケースや金属製ケースを装着した状態ではうまく充電できない場合もあるので、注意していただきたい。
まとめ:デザイン良し、使いやすさ良し、性能も文句なし
「Freedy Flex 15Wワイヤレス充電スタンド」 は、より快適にスマートフォンを使えるよう工夫された一品。丸っこくて愛嬌のあるフォルムをしていながら、実は性能は最高ランク。さらに、独特なフォルムのおかげで様々な使い方にも対応できる、実にオールラウンダーな製品となっている。
筆者も仕事部屋のデスクで使い始めてから、iPhoneの画面を見る時間が増えた気がする。いや、「iOS 12」 で導入されたスクリーンタイム機能の統計データによると、画面を見ている時間は1日あたり30分近く増えたことが明確にわかる。
お恥ずかしながら、主に見るようになったのは通知ではなくTwitterだったりYouTubeだったりするため、自身の生活がスマート化できたと胸を張って自慢できるわけではないのだが、少なくとも、いかに同製品がスマホライフを快適にするアイテムだったかの証明にはなるだろう。
もちろん筆者のようにデスクに置かずとも、寝室や居間に置いても役立つはず。充電中の通知を見逃したくない方、充電しながらLINEをしたり、YouTubeなどの動画を見たい方に、「Freedy Flex 15Wワイヤレス充電スタンド」 はオススメ。ワイヤレス充電はやはり便利だ。