
Googleは、昨年やや不安定な立ち上がりを見せた 「Find My Device」 アプリを、「Find Hub」 へと改称・刷新した。また、新名称の導入とともに紛失防止機能の拡充を行う。また、対応パートナーも拡大していく。
Find My DeviceがFind Hubへ改称。あらゆる持ち物を可視化へ

Find Hubの目指すところは、従来のBluetoothタグにとどまらず、より多様な所有物を一元的に把握できるエコシステムの構築だ。Googleはこれを実現するため、サードパーティとの連携を強化している。
たとえば、PebblebeeやChipoloのような既存のトラッカーに加え、今後はMokobaraのようなトラッキング機能内蔵スーツケースや、Peakが提供するスキーギア専用タグなどをFind Hubに統合していく。また、PixbeeによるディズニーキャラクターをあしらったBluetoothタグも、年内に登場予定だ。
注目すべきは、Motorolaの「moto tag」へのUWB(Ultra Wideband)対応。Find Hubアプリは、今月中にもUWBによる高精度な位置特定をサポートし、タグの方向や距離をリアルタイムで把握できるようになる。
位置共有機能も強化。衛星通信による“圏外でも安心”

Find Hubは、家族や友人とのリアルタイムな位置共有にも対応。アプリ内の「People」タブでは、地図上で位置が共有されている相手のプロフィール画像が表示され、非表示設定中の相手も一覧で確認できる。

さらに、2025年後半には衛星通信を活用した位置共有にも対応予定。これにより、モバイル回線が届かない山間部や海外でも、自身の位置情報を家族などに通知できるようになり、Find Hubが「命を守るツール」としての役割を果たすことが期待される。
航空会社とも連携。空の旅もトラッキング可能に
Googleは、Aer Lingus、British Airways、Cathay Pacific、Iberia、Singapore Airlinesといった主要航空会社との提携も発表している。
ユーザーが所持するトラッカーの位置情報を、各航空会社と共有し、紛失した荷物の早期発見を支援する仕組みが導入される。これまで空港や航空会社を巻き込んだ荷物トラブルに悩まされてきた旅行者にとって、安心感を与えてくれる機能となるだろう。
「Find Hub」 対応機種と提供時期

Find Hubは、本日よりAndroid 6以上を搭載するデバイスに向けて順次提供が開始されている。従来の「Find My Device」ユーザーは、アプリのアップデートにより新機能を利用可能だ。
(画像:Google)