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デザイン共同編集ツール 「Figma」 が日本語対応。ヘルプセンターやグッズストアも日本語で利用可能に

デザイン共同編集ツールの 「Figma」 を運営するFigma, Inc.は7月27日、都内で記者発表会を開催。今年3月に予告していた 「Figma」 の日本語版の提供を発表した。同日より日本語のサポートが開始されている。

また、ヘルプセンターやグッズストアについても日本語のサポートが実施される。なお、英語以外の言語へのローカライズは 「Figma」 にとって初。

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「Figma」 日本語版が提供開始

Figmaは、2012年にDylan Field氏とEvan Wallace氏によって設立された、ブラウザ上で操作できるUI/UXデザイン共同編集ツール。チームで共同編集可能なデザイン設計のプラットフォームで、世界中のどこにいてもチームメンバーとブレーンストーミングをしたり、デザインを設計・構築することが可能。

変更した内容は常にクラウドへアップロードされ、最新の情報をチームメンバーに共有できる。修正の依頼や検討の余地がある場所などにコメントを残したり、音声ミーティングができる機能等も用意されている。

ビジネスモデルとしてはフリーミアムタイプ。SaaS型の無償版を利用してもらいながら、より高度な機能を利用したいユーザーには有償版への誘導を行う。「Figma」 の有料版の料金体系は1編集者あたり月15ドル、あるいは年144ドル〜。

デザインツールFigma日本版

同サービスは海外企業ではGoogleやMicrosoft、Dropbox、Twitter、New York Times、Uber、Volvo、Booking.comなどが利用しており、国内では楽天グループのほか、ヤフーやLINE、リクルート等が使用している。ユーザーの内訳は約2割が米国、残る8割が米国外のユーザーとなっており、収益の50%は米国外からもたらされる。米国以外の地域における展開に対してより積極的に投資していくことを考えており、日本語へのローカライズはその一環。

日本国内の利用者数は2020年から2倍に増えており、今回の日本語対応によりさらに利用者を増やすことを目指す。Figmaをうまく活用できるように、How To情報を提供する日本人ユーザーのおかげでFigmaのコミュニティは拡大傾向だが、一方で日本語へのサポートがないため言語の障壁によって他地域に比べてユーザー数の伸びは大きくなかった。

Figma Japan カントリーマネージャーの川延浩彰氏

今年3月には日本法人Figma Japanを設立し、カントリーマネージャーには川延浩彰氏が就任している。Figma, Inc.はニューヨークやサンフランシスコのほか、欧州にはロンドン、パリ、ベルリンに支社を構えているが、3月に設置された日本法人はアジア地域における初めての支社となる。日本法人の従業員数は現在10名、年内にはこれを20名に引き上げる考え。

Figma, Inc.のCEOディラン・フィールド氏は、日本市場について 「日本には独自のカルチャーがあり、日本人のコミュニティがFigmaの文化を広げていることもあって、日本市場へ投資する責任を感じた」 という。その上で 「日本企業のニーズが別市場とどう違うのかもっと知りたい」 とコメントするなど、日本市場へかける期待の大きさを見せた。日本市場における業績目標などはまだ決めていないが、今後の人員拡充が完了次第の策定となるという。

ホワイトボードツールFigJam日本版

なお、今回日本語化されたサービスは 「Figma」 のほか、ブレーンストーミング用のオンラインホワイトボードサービス 「FigJam」 、これらのヘルプセンターやグッズストアに及ぶ。

(画像提供:Figma)