FigmaがAIツール 「Figma Make」 ローンチ。自然言語からアプリ生成、コードとデザインの往復もスムーズに

ブラウザベースのデザイン&プロダクト開発プラットフォームを展開するFigmaは、AIを活用した新ツール「Figma Make」をグローバルで提供開始した。日本国内のユーザーも、すでに利用可能となっている。

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デザインの一貫性を保ちつつ、プロトタイプからコード生成まで対応

Figma Makeは、自然言語のプロンプトや既存のFigmaデザインをもとに、動作するアプリやプロトタイプを自動生成できるAIツールだ。今年5月に開催された年次カンファレンス「Config」で初披露されて以来、大きな注目を集めていた。

使い方はシンプルで、「こういう機能がほしい」といった要望をテキストで入力するだけ。あるいは、すでにあるUIコンポーネントを貼り付ければ、それに応じた動作モデルを即座に生成してくれる。従来はデザイナーとエンジニアが何度もやり取りしていたフェーズを一気に短縮し、アイデアの試作から実装検討までを滑らかにつなぐ。

Figma Makeは、Figmaライブラリから既存のブランドスタイルやコンポーネントのコンテキストを取り込むことで、出力されるプロトタイプやコードが、企業のUIガイドラインに沿ったものになるよう配慮されている。

また、生成されたコードは、ライブラリから抽出したCSSスタイルを反映したものとなるため、デザインと実装のギャップも最小限に抑えられる。さらに、Figmaが同時に発表した「Dev Mode MCPサーバー」を使えば、GitHub Copilot、Cursor、Claude CodeなどのAIコーディングツールにもFigmaデータを連携できるようになる。

Figma Makeは、無料のStarterプランを含むすべてのプランで提供中。ベータ版だったFigma AIの各種機能(画像生成、レイヤー名変更、コンテンツ差し替えなど)もあわせて正式版として公開され、すべての有料ユーザーが利用できるようになった。

Figmaは、2022年に日本市場に本格進出。Figma Makeのほかにもプロトタイピング用の「Figma Design」、オンラインホワイトボード「FigJam」、共同プレゼン作成ツール「Figma Slides」、AI駆動のWebサイト構築ツール「Figma Sites(ベータ)」など、幅広いプロダクトを展開中だ。Figmaのプロダクトは、サイバーエージェント、みずほ銀行、LINEヤフー、みんなの銀行、SmartHRなど国内の大手企業への導入も進んでいる。

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(画像:Figma Japan)

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