3月16日、ブラウザ上で共同編集できるデザインプラットフォーム「Figma」 を提供するFigma, Inc.は日本法人を設立。日本へ本格進出すると発表した。
日本法人のカントリーマネージャーには川延浩彰氏が就任する。また、今後数ヶ月をめどに日本語版のリリースも計画している。Figmaの製品が英語以外で公式に利用できるようになるのは、今回が初めて。
なお、設立される日本法人はFigmaにとって初のアジア拠点となる。これまで米サンフランシスコ、英ロンドンにオフィス拠点を構えてきた。
Figmaは、Dylan Field氏とEvan Wallace氏によって2012年に設立されたブラウザ上で操作できるソフトウェア。チームで共同編集可能なデザイン設計のプラットフォームで、世界中のどこにいても、チームメンバーとブレーンストーミングをしたり、デザインを設計・構築することが可能。GoogleやMicrosoft、New York Timesなどの企業で利用されている。
日本への設立を決めた背景としてFigmaは、2019年末にFigma本社の営業チームが市場調査として日本を訪れていること、直近1年間で約2倍に拡大した活発なデザイナーコミュニティの存在(ユーザーの登録数ベース)があることを挙げている。
その上で、「日本は、デザインとテクノロジーのグローバルリーダーとしてのポジションだけでなく、デザイン思考を持った楽天、Yahoo! JAPAN、リクルートのようなリーダー企業を含む多くの顧客が存在する重要な市場」 と説明。アジア最初の拠点として日本にFigma Japanを設立するという決断を下したとしている。日本本格進出に伴い、今後は日本国内の採用活動を強化していくとのことだ。
(画像提供:Figma)