iPhoneのビデオ通話アプリ 「FaceTime」 に、重大な不具合が見つかった。不具合は海外ユーザーが見つけてTwitterで報告。不具合を撮影した問題の動画は5千以上リツイートされており、世界的に大きな話題となっている。
FaceTimeで応答前に相手に自分の声が聞こえてしまう
この不具合は、かかってきたFaceTime通話に応答していないにも関わらず、声が相手に聞こえてしまうというもの。相手に声が聞こえている最中も、ディスプレイには応答前の画面が表示され続けるため、ユーザーは相手に声が聞かれていることすら気付くことができない、かなり危険なものとなっている。
Now you can answer for yourself on FaceTime even if they don’t answer🤒#Apple explain this.. pic.twitter.com/gr8llRKZxJ
— Benji Mobb™ (@BmManski) 2019年1月28日
この不具合は、FaceTimeで相手に発信している間、特定の操作をすることで引き起こすことができる。その方法は、発信中にグループ通話の相手として連絡先から自分の名前を追加するだけ。これで、なぜか相手の声が聞こえてしまうという。
必ずしも同不具合が発生するわけではないようだ。再現しようとした筆者の場合は一度成功することはできたが、その後は自分を追加しようとしたにも関わらず、なぜか違うユーザーに発信されてしまったり、発信が切れてしまったりした。
9to5Macの報告によると、これはiPhone同士だけでなく、iPhoneからMacに発信した際も同様の不具合が発生したという。さらに、着信を受けた側がiPhoneの電源ボタンなどを押すと、FaceTimeカメラの映像も送られてしまったという。非常に危険だ。
この問題はiOS 12.1以降のデバイスで発生している。ユーザー側で防ぐ方法はFaceTime機能をオフにすること以外に今のところ存在しないが、この問題はすでに世界的に大きな問題となりつつあるため、Appleは事態に気付いているだろう。ユーザーのプライバシーを守るためにも、早急な対処が求められる。