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Evernoteが10周年の節目にロゴデザインを含めブランドを刷新

現地時間8月14日、Evernote Corporationはロゴデザインをはじめとした「Evernote」全体のブランドを刷新したことを発表した。コーポレートおよびアプリのロゴデザインのほか、ウェブサイトなどもリニューアルを行った。

ブランド刷新の背景として、Evernoteは「ユーザーのニーズの変化」を挙げている。同社は2008年6月24日に「すべてを記憶する」をミッションとしてサービスの提供を開始したが、この10年間で「すべてを記憶する」だけでなく、「アイデアを形にする」「共同作業を行う」ことへのニーズが高まってきたため、Evernoteのミッションも「人々が本当に大切なことに集中できるようサポートする」というものへと進化した。そのため、今回のブランド刷新には、「これらのミッションを実現することでより良い世界に変えていける」という前向きさ、明晰さ、自信といった3つのメッセージを込めたという。

ロゴのリニューアルにおいては、既存のロゴを踏襲したものから全く新しいものまで、あらゆるパターンの案を検討したとのこと。その結果、Evernoteに関わるすべての人々にとって愛着のある「象のロゴ」をベースに、上述の3つのメッセージを反映した、より洗練されたものになっているとのこと。

ロゴの形状を柔らかく:ロゴの形状をもう少し柔らかいものにするため、全体的なプロファイルに丸みを帯びさせました。これにより、ロゴ以外のスペースにゆとりが生まれ、最終的にロゴを囲んだ白いスペースが最適化されました。

「めくれ」をより大きく:本のページにつけた折り目や、一般的なドキュメント(文書)のアイコンを連想させる、象の耳の部分の「めくれ」は、Evernote の歴史を象徴する重要なパーツです。そのため、この「めくれ」をより大きくして、強調しました。

象の顔のパーツを修正:象の鼻の部分は「成長」を象徴するスパイラル状に曲げ、より丸くすると同時に、象のおでこの部分は「前進」をイメージし、より角度をつけました。また、これまで「笑っている」か「怒っている」ように見えると言われていた象の目の部分は、より親しみを感じやすいものにしました。

色使いを見直し:Evernote ブランドに関する調査の中で、多くの人がロゴを「緑の象」と認識していることが分かりました。実際は、普通の象と同じようにグレーでしたが、今回のブランド刷新を機に、象のロゴを緑色にすることにしました。また、配色も従来よりもさらに純粋なグリーンに近い緑色を選びました。

ちなみに、以下が検討段階で挙がった新しいロゴデザイン案。これまでの「象」のデザインから大きな変更になる可能性もあったようだ。

また、「Evernote」の文字には従来よりも太めのセリフ体「Publico」を採用。これはロゴデザインの見直しによって、大胆かつバランスのとれた書体が必要になったことから、これまでの大文字のセリフ体(serif)の書体(Caecillia)から変更に至ったという。新しく採用した「Publico」は、モダンな要素を随所に取り入れながらも時代を超えた良さを感じさせる。

Evernoteはブランドを刷新したが、機能面については特に変更点はなく、ユーザーはこれまで通り使用することが可能だ。

ちなみに、クリス・オニールCEOの10周年とロゴデザイン変更にかける想いを綴ったブログ記事やEvernoteブランド刷新の裏側に関するブログ記事も公開されているので、気になる方はそちらもご覧いただきたい。