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Twitter Blue、月額8ドルに値上げへ。検索の優先表示や広告表示量の半減、認証バッジの提供も示唆

Twitterの最高経営責任者(CEO)に就任した米起業家イーロン・マスク氏は2日、Twitterのサブスクリプションサービスの価格改定と、サービス内容の変更を行うと発表した。

新たな価格は月額8ドルで、これまでの4.99ドルから月額3ドル高くなる。また、サービスについても検索時の優先表示をしたり、より長いビデオクリップを投稿できるようにするなど、新たな機能を提供するほか、広告の表示量に関して変更を行うと明らかにした。

Twitter Blueは、Twitterを熱心に利用するユーザーにプレミアム機能への限定アクセスを提供するための月額制サブスクリプション。

これまでは月額4.99ドルで提供されていたが、今後は8ドルで提供されることになる。日本ではTwitter Blueはまだ提供されていないが、もし1ドル150円で計算した場合、月額1,200円程度で提供される計算になるが、この月額8ドルという価格は米国内のものであり、他の国に関しては各国の購買力平価に合わせた価格設定にするとのこと。

また、機能についても従来まではブックマークフォルダ/カスタムアプリアイコン /配色変更/カスタムナビゲーション/話題の記事/リーダー/ツイートの取り消しが提供されていたが、新たに返信やメンション、検索時における表示優先度を向上させる機能を提供する。これはスパム/詐欺アカウントに打ち勝つためのものとして提供するという。

また、より長い尺のビデオやオーディオを投稿できる機能を提供するほか、表示する広告量を本来の半分にすることもあわせて発表された。

これまでTwitter Blueでは広告表示を減らす機能は提供されてこなかったが、Twitter Blueに加入することで広告表示量が本来の半分に削減される。

イーロン・マスク氏は直接的に言及していないが、Twitter Blueを利用するユーザー向けに認証バッジを提供することを示唆している。すでに認証バッジを持っているユーザー向けなのか、あるいは新たにTwitter Blueに加入したユーザーであれば誰でも認証バッジを得られるのかは不明だが、なりすまし等を防止する観点から、認証バッジが広く提供されることを求められている部分があることも踏まえて、Twitter Blue加入者が認証バッジを得られる可能性はありそうだ。

また、Twitter Blueは特定のメディアの記事を広告なしで読める機能を提供していたが、先月末をもって同機能を停止している。代わりに “Twitterに協力する意思がある” パブリッシャー向けに何らかのペイウォールバイパスを用意するという。これを利用することでコンテンツクリエイターはTwitterで収入を得ることが可能になるとのことだが、具体的にそれが何かは明らかにしていない。

これらの変更は、Twitterの収益改善のテコ入れとして実施されるようだ。かつてCEOだったパラグ・アグラワル氏やCFOだったネッド・セガル氏らが解任されるなど、イーロン・マスク氏に買収されてから大きな変革の時を迎えているTwitterは。その在り方が大きく変わろうとしており、ユーザーからは不安の声も上がっているが、新たなTwitter Blueはユーザーたちに受け入れられるだろうか。

なお、イーロン・マスク氏はかつての動画サービス 「Vine」 を復活させる計画を持っていることが明らかになっている。エンジニアに対して同機能の再起動に向けた開発を命じており、早ければ2022年内に提供をはじめる予定であるとのこと。ちなみに、イーロン・マスク氏は10月31日に、Vineのサービス復活に期待するかどうかのアンケートを取っている。

(画像:Twitter)