ゲーム見本市 「E3」 が終焉。20年以上にわたるE3の歴史に幕

米国のビデオゲーム業界団体ESAは現地時間12月12日、ゲーム見本市「E3」 を終了することを決定したと発表した。

同団体の公式XアカウントおよびE3の公式Xアカウントから声明が公開されており、「E3 2024」 が開催されないことに加えて、今後E3というイベントそのものがなくなることが発表されている。

「E3」 は、世界最大規模のゲーム見本市として、これまで数多くの最新タイトルの発表の場として注目されてきた。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大の影響を受けて、2020年は開催キャンセル、2021年はオンライン開催となったものの運営面に対する批判があり、2022年は再び開催中止となっていた。

昨年6月にはESAのプレジデント兼CEOのStan Pierre-Louis氏がワシントン・ポストのインタビューで復活を宣言。7月には、PAXやEGXなどといった国際的ビデオゲームイベントを開催するReedPopなどの協力を得る形で、対面型のイベントとデジタルショーケースのハイブリッド式で実施すると発表していた。

そして、ReedPopとESAは今後も引き続きE3の開催について協力していく、と将来のE3開催を示唆していたものの、それは叶わぬかたちとなってしまった。

20年以上にわたって開催された 「E3」 が終焉を迎えることに、ゲームファンとしては寂しさを感じる人もいると思うが、前述のとおり大手パブリッシャーの不参加表明、そしてE3の代わりのイベントとしてゲームジャーナリストGeoff Keighley氏が立ち上げた 「Summer Game Fest」 が人気を博していること、ゲーム各社が独自に展開するオンライン発表イベントがすでにE3の役割を十分にこなせていることから、E3が今後復活することはやはり難しかったのかもしれない。

ESAは上記発表に合わせて、以下のコメントを発信している。

ビデオゲーム業界の中核的なショーケースとして20年以上にわたり活動してきた後、ESAはE3を終了することを決定しました。ESAは引き続き、日々ポジティブな文化的および経済的影響を生み出すESA加盟企業と業界の労働者を支援することに焦点を当てています。

(画像:Entertainment Software Association)

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