ワイヤレス充電器を導入すると、生活が便利になる。劇的な変化とまでは言えないが、充電器の上にポイっと置くだけでスマホのバッテリーを回復できる。これはかなりスマートだ。
しかし、これまでのワイヤレス充電よりもさらなるスマートな充電環境を手に入れたいなら、「deskHack」 の導入がオススメ。
deskHackは今年4月に話題になったワイヤレス充電器。机の裏に設置することで、机の上にスマートフォンを置くだけで充電できるようになる画期的なアイテムだ。
もともとはクラウドファンディング (Makuake) 発の商品で、当初の目標金額30万円に対して最終的に8,782,540円もの支援金 (支援者述べ1,017名) を集めるなど注目を浴びたdeskHackだが、いよいよ7月22日から各サイトでの販売が開始されることに。
発売に先立ち、deskHackを販売するCIOから同製品のサンプルを提供していただけたため、当レビュー記事ではdeskHackの使用感をお届けしたいと思う。現状、最もスマートなワイヤレス充電環境を手に入れるにはdeskHackが一番だ。
「机の裏」 に設置する画期的なワイヤレス充電器
deskHackは机の裏に設置することで机をワイヤレス充電器に変えてしまう次世代型ワイヤレス充電器。これまでのようにワイヤレス充電器を机の上に置く必要がないため、よりスマートで画期的なワイヤレス充電環境を実現できる。
こちらが実物。画像だとそこまで感じないかもしれないが、一般的なワイヤレス充電器とは形状が異なり、かなり大きな筐体になっている。
縦約13cm、横約10cmの女性の手でかろうじて持てる程度のサイズ感だ。厚みは約2cm。机越しにスマホに電気を飛ばすにはやはりこれくらいの大きさは必要なのかもしれない。
しかし、これらはすべて机の裏に貼り付けてしまうため普段はほぼ見ることがない。普通であればワイヤレス充電器がドンと置かれるところ、deskHackであれば机の上はスッキリ。本来ワイヤレス充電器を置くスペースを有効活用することが可能だ。
筆者はdeskHackをダイニングテーブルの下に設置した。食事をするとき、iPhoneを所定の位置に置くだけでバッテリーが回復できるのはとても便利。もちろんダイニングテーブルだけでなく、PCデスクやテレビボードの裏に設置しても便利そうだ。
deskHackの最大出力は10W。これはワイヤレス充電器の中でも最高の性能に近く、しかもiPhone用の7.5W出力にも対応しているため、世の中のほぼすべてのスマートフォンが最高速度でワイヤレス充電できる仕様ということになる。
おかげでバッテリー残量がほぼゼロ状態のiPhone XS Maxをわずか3時間強でフル充電に持っていくことができた。iPhone以外にもQiに対応したデバイスであればほぼ全てが充電できる。もちろんワイヤレス充電に対応したAirPods(第2世代)も、iPhoneと同じように机上に置くだけで充電できる。
本体サイズ | 138 × 94 × 18mm |
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重量 | 230g |
出力ワット数 | 5W / 7.5W / 10W |
給電方式 | 3.5mm電源プラグ |
対応素材 | 木・ガラス・プラスティック・石・樹脂など (金属以外) |
充電距離 | 12mm〜32mm |
安全機能 | 過充電防止 過放電防止 未使用時の電源オフ |
【Apple】
iPhone8/iPhone8 plus/iPhoneX/iPhoneXS/iPhoneXS Max/iPhoneXR/AirPods
【SAMSUNG】
Galaxy S6/S6 edge/S7/S7 egde/S8/S8 plus/S9/S9 plus/S10/S10 plus/Note8/Note9
【SONY】
Xperia XZ2/XZ2 Premium/XZ3
【Google】
Pixel3/Pixel3 XL
ワイヤレス充電できる範囲が意外と狭いこともありスマートフォンの置き場所についてはややシビアに感じることもあるが、付属の目印シールを貼ることでそれはある程度解消することができる。
目印シールは大小の2種類が用意されているが、筆者は一番小さなシールを使用した。
取り付け方法
deskHackの取り付け場所は 「机の裏」 だ。そう聞くとやや難しそうに聞こえるかもしれないが、実際にやってみると設置は意外と簡単だった。
取り付けには付属してくる2枚の取り付け用シートを使う。机のおもて面と裏面に1枚ずつシートを貼り付けて、deskHackを狙った位置に固定させる。
2枚のシートの位置はマグネットを使って一致させる仕組みで、ひとりでも失敗せずに作業することができる。マグネットは非常に強力なものが使われているため、シートの位置がズレたり、マグネットが上手くくっつかないといった事態も起こらない。
ただし、deskHack自体は強力な粘着シートによって固定する仕組みになっているため取り付けは基本的に一発勝負だ。一度取り付けてから剥がすのは非常に困難なので慎重に取り付けを。
ちなみに、deskHackに対応している机の厚さは12mm~32mmまで。これ以上の薄さ・厚さになると正常にワイヤレス充電できない可能性があるとのこと。
また、材質は木材やガラスなど机に使われる大抵の素材は問題なく使用できるが、ワイヤレス充電が不得意な金属製のテーブルでは利用できないので、その点には注意が必要となる。もちろん、金属製のスマホケースもご法度だ。
無事、机裏に設置が終わったらあとはdeskHackに電源ケーブルを挿すだけ。電源ケーブルは机の裏を這わせることになるのだが、deskHackには電源ケーブルを這わせるための配線キットが同梱されているため購入者側で何か特別に準備するものは一切ない。
この配線キットを使えば、充電器本体だけでなく電源ケーブル等もすべて机の下に隠せるため、自宅やオフィスだけでなく、飲食店やバー、カフェなどに導入するのも良さそうだ。
ちなみにdeskHackは異物検知機能が内蔵されているため、小銭やキーホルダーなど金属製のアイテムを置いた時も安心。背面の放熱口のおかげで熱くなることもほぼなく、安全面に配慮されているのも魅力のうち。
まとめ
ワイヤレス充電と言えば、充電パッドをテーブルの上に置くのが基本だ。しかし、一般的なワイヤレス充電器はどこで充電したらいいのか分かりやすいという利点がある一方で、テーブルの上を充電器が占拠するという問題も発生してしまう。
だが、deskHackであればこの問題を解決できる。充電器や電源ケーブルの配線を机の下にすべて隠せるため机上をスッキリさせることが可能だ。まさに机がワイヤレス充電器になったかのよう。透明シールを活用することで充電ポイントも分かりやすい。
性能も十分。最大10W出力に対応していてどのデバイスもフルスピード充電できる仕様のため、現時点でdeskHackより優れたワイヤレス充電器はほとんど存在しないと言っても過言ではないだろう。
ただし一方でデメリットもある。それはdeskHackを一度設置すると外したり、移動させることがほぼ不可能であるということ。一応シール剥がし材を使用すると剥がすことができるようだが、コストがかかってしまうため、できれば一度で完璧に設置したいところだ。
また、ワイヤレス充電器の中にはスタンドタイプが存在し、スマートフォンの画面を見ながらワイヤレス充電できたりもするが、deskHackの場合スマートフォンは完全に横たわる形式なのでそれはできない。
個人的にはこの程度のデメリットはそこまで問題視していないが、もし上記2点を重要視している方にはdeskHackは合わないかもしれない。
ただし、筆者のように上記デメリットを踏まえてもなお魅力的に感じるのならばdeskHackはきっと最高の製品だろう。スマートフォンを充電するたびにケーブルの着け外しをするのが煩わしく感じているかたはdeskHackを導入してみてはどうだろうか。
「deskHack」 はAmazonで購入可能。価格は8,618円(税込)だ。