
DellはCES 2026の開催にあわせ、プレミアムノートPC「XPS」ブランドを再導入し、新型「XPS 14(DA14260)」および「XPS 16(DA16260)」を発表した。最新のAI機能とクラフトマンシップを融合させたモデルとして位置付けられている。
今回の発表では、XPSブランドをコンシューマー市場の中心に再び据える方針が示された。その象徴として、ノートパソコンの天板(Aカバー)中央にXPSロゴを配置する新デザインが採用されている。発売は1月を予定。
わずか1年で「XPS」ブランドが復活

今回のXPSブランドの復活は、Dell全体のブランド戦略の再編と連動する動きだ。Dellは2025年1月のCESで、「XPS」や「Inspiron」といった従来のブランドを廃止し、「Dell」ブランドに統合する方針を打ち出していた。しかし、その発表からわずか1年で方針を事実上撤回し、XPSを再びプレミアムブランドとして前面に押し出す判断に至った。
この背景には、市場からの想定以上の反響があったという。Dellによれば、ブランド統合の発表後、パートナー企業やメディアから「XPSはWindowsエコシステムにおけるイノベーションの象徴だ」とする声が数多く寄せられた。加えて、Google検索や自社サイトのアクセスデータを分析した結果、ユーザーが引き続き「XPS」を指名して製品を探している実態が明らかになったとしている。
新たな戦略では、コンシューマー向けのブランド体系を以下の3軸に整理し、製品選択の分かりやすさと事業運営の効率化を図る。これに伴い、「Dell Plus」など、これまで導入されていた複雑な階層(ティア)は廃止される。
- Dell: 一般ユーザー向けのメインストリーム
- XPS: 最先端技術を求めるプレミアム層
- Alienware: 妥協のないゲーミング体験
一方、商用向けでは、法人市場で評価の高い「Dell Pro」や、根強い支持を持つワークステーション「Precision」を引き続き展開し、それぞれのブランドの役割を明確にする方針だ。
薄型・軽量ながら強力なパフォーマンスを実現した新型XPS 14/16

新型XPS 14およびXPS 16は、超薄型・軽量なフォルムでありながら、Intel Core Ultraプロセッサによる強力なAI処理能力とパフォーマンスを備えたプレミアムノートPCだ。
筐体にはCNC加工のアルミニウムを採用し、パームレストにはGorilla Glass 3を使用する。強固なユニボディ構造とすることで、高い剛性とプレミアム感を両立させた。
入力周りでは、ユーザーからのフィードバックを受け、物理的なファンクションキーを復活。ガラス製タッチパッドには、操作可能な範囲が直感的に分かるよう、繊細なエッチング加工が施されている。

ディスプレイは複数の構成を用意。2K解像度のLCDモデルに加え、2.8K(XPS 14)および3.2K(XPS 16)のOLEDモデルをラインアップする。OLEDには、XPS 13で導入された「Tandem OLED」技術を採用した。
可変リフレッシュレート(VRR)にも対応しており、LCDモデルは1Hzから120Hz、OLEDモデルは20Hzから120Hzの範囲で、表示内容に応じてリフレッシュレートを自動調整する。静止画やテキスト表示時には消費電力を抑え、動画再生時などには滑らかな表示を実現する仕組みだ。
バッテリーには、新たに「900ED」バッテリーセルを採用。従来比で23%の小型化、12%の軽量化を実現しつつ、エネルギー密度を高めたという。2Kディスプレイ搭載モデルでは、Netflixのストリーミング再生で最大27時間、ローカルビデオ再生では40時間以上の駆動時間をうたう。
本体重量は、XPS 14が約1.36kgから、XPS 16が約1.65kgから。前世代比でXPS 14は約226g、XPS 16は約453gの軽量化を果たし、設置面積は13インチMacBook Airよりも小さいとしている。
性能面では、Intel Core Ultra X7/X9プロセッサとIntel Arcグラフィックスを搭載。前世代と比べ、AI性能は最大57%、グラフィックス性能は最大50%向上した。Copilot+を含むオンデバイスAIにも対応し、ビデオ通話時の画質補正やノイズ除去などを省電力で処理できる。通信機能ではWi-Fi 7に対応する。

なお、Dellはロードマップとして、2026年内に「XPS 13」を再投入する計画も明らかにした。厚さ13mm未満で、XPS史上最も薄く軽量なモデルになるという。XPS史上もっとも手に取りやすい価格で販売されるとのことだ。
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(画像提供:Dell)


