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『DEATH STRANDING』劇場アニメ化へ。ハリウッド共同制作プロジェクト『MOSQUITO』始動

小島秀夫氏が手がけ、世界的ヒットを記録したゲーム『DEATH STRANDING』が劇場アニメ化される。新プロジェクトのタイトルは『DEATH STRANDING MOSQUITO』。ハリウッドとの共同制作によるアニメーション映画として始動する。

監督を務めるのは、東映アニメーションやプロダクションIGを経て2020年にABC ANIMATION STUDIOを設立した宮本浩史氏。プリキュア劇場版をはじめとするCG・演出の実績を持つ人物だ。制作は、宮本氏が所属するABCアニメーションが担当する。

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新技術で新川洋司氏の線をアニメに転写

公開されたティザー映像では、水中に沈む男、時雨の降る大地、タール状の獣、そして二人の人間による殴り合いが描かれる。ゲームシリーズに登場した「BT」を想起させる存在も登場しており、映像は謎めいた展開で締めくくられている。

映像表現には新技術が導入されている。『メタルギアソリッド』や『DEATH STRANDING』のキャラクターデザインを手がけてきた新川洋司氏の筆ペンによる線画を、キャラクター線に転写する技法だ。墨や鉛筆で描いた素材をベースにカラーを合成することで、アナログの質感を残した独自のビジュアルを実現しているという。

『DEATH STRANDING』は、2019年にPS4向けに発売されたオープンワールドゲーム。孤立した人類社会を再び繋ぐ物語と、プレイヤー同士が間接的に協力する「ソーシャル・ストランド・システム」で注目を集めた。ノーマン・リーダスやマッツ・ミケルセンら俳優陣の参加も話題となり、2025年3月には累計プレイヤー数が2000万人を突破している。

2025年6月には続編『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』も発売。さらにA24と組んだ実写映画企画も進行中で、監督は『Pig』や『クワイエット・プレイス:DAY 1』を手がけたマイケル・サルノスキが務めることが明らかになっている。

今回の劇場アニメ『DEATH STRANDING MOSQUITO』は、その広がり続ける「ストランド」の世界に新たな表現を加えることになる。ティザーで示されたキーワード「MOSQUITO」が物語にどのように絡むのか。続報に注目が集まる。

(画像:KOJIMA PRODUCTIONS)