
パソコンやスマートデバイスを手がける台湾の大手電子機器メーカー Compal(コンパル)が、2025年の「iFデザインアワード」において過去最多となる33の製品の受賞を果たし、世界で最も革新的な企業トップ10に名を連ねる快挙を達成した。
Compalは、これまでパソコンやスマート機器を他社ブランド向けに作るOEM/ODMメーカーとして知られてきたが、ここ数年は独自の開発力やデザインで存在感を高めており、AI・IoT分野でも存在感を増している。今回の受賞は、その設計力とイノベーション力が国際的に高く評価された証と言える。
台湾Compalが 「iFデザインアワード2025」 において過去最多となる33製品を受賞




今回受賞した製品は、ゲーミングノートPCやスマートウォッチ、遠隔医療サービス用の機器、環境にやさしい製品、家の中を便利にするスマートデバイスなど幅広いジャンルにわたる。受賞した製品の一覧は、iFデザインアワードの公式サイトで公開されているが、いずれも「使いやすさ」「新しさ」「未来を見すえた工夫」がしっかり盛り込まれているのが特徴だ。
たとえば、AI(人工知能)やクラウド技術を活用した製品では、自動でユーザーにあわせて機能を最適化したり、体の動きに合わせて設計されたデバイスでは、長時間の使用でも疲れにくくなるなど、日々の暮らしをより快適にする工夫が光っている。
「iFデザインアワード」は、1953年に始まったドイツ発のデザイン賞で、世界的にも信頼度が高く、毎年1万件以上の応募が集まる。そんな中で、Compalが上位10社に入ったことは、同社にとって快挙と言っても良いだろう。
CompalのCEOアンソニー・ピーター・ボナデロ氏は、今回の33製品の受賞に対して「今回の受賞は、私たちのデザインチームの努力と情熱が形になったものです。テクノロジーと美しさをバランスよく取り入れ、次の時代にふさわしい製品を作ることに力を入れています。今後も世界中のパートナーと協力し、もっとワクワクするような体験を届けていきます」とコメントしている。
(画像提供:Compal)