HomePodの低価格モデルの登場が以前から噂されているが、同製品の登場は早くて2018年第4四半期か。
工商時報は、HomePodの販売台数に関するレポートを公開しており、その中で「HomePod」の次期モデルについて触れている。
「HomePod」の改良版と低価格版は早くて2018年第4四半期に登場?
同メディアは、Appleは「HomePod」の改良版と低価格版の2つのモデルを開発していると伝えており、新製品の発表は早くて第4四半期まで待つ必要があるとしている。つまり、今年10月以降でなければ新型モデルの発表はないということになる。
「HomePod」は販売不振が伝えられている。詳しくは昨日の記事を参考にしていただきたいが、Appleは今後の販売予測を引き下げ、サプライヤーへの部品発注数を減らしていると報じられた。
工商時報によると、Appleはもともと「HomePod」の出荷予想を月間50万台としていたのが、今は月間20万台に大幅引き下げを行なっているという。同時に各サプライヤーへの部品発注数もINVENTECは12%減、Radiantは28%減、Flexium Interconnectは70%減、Longwellは12%増となっているとのこと。
米市場調査会社Canalysの予測では、2017年のスマートスピーカー市場全体での出荷台数は3,000万台を超えていたという。2016年の700万台に比べるとかなり増加しており、その中でシェアを伸ばしたのは「Amazon Echo」シリーズと「Google Home」シリーズ。特にこれらの低価格モデル「Echo Dot」や「Google Home Mini」が最もよく売れているようだ。
対するAppleの「HomePod」は、発売が2018年と大きく遅れただけでなく、製品自体の価格が高いことから、思うようにシェアを伸ばすことができていない。
Canalysは2018年の世界でのスマートスピーカー販売台数は合計5,500万台となると予測しているが、その中でAppleは10~15%ほどのシェアしか獲得するという。販売数は600万台から800万台ほど。
ただし、これは古い予測で精度に欠ける可能性がある。最新の情報では「HomePod」の週別販売シェアはわずか4%と激減している可能性があるとされる。
GoogleやAmazonといったライバル社に対抗するためにはさらなる攻めの姿勢が必要だ。新機能の搭載や新モデルの投入が必要かもしれない。
ただ、現状では「HomePod」ですら販売できる国が限られている。世界には多数の国や地域があるが、その中でも米英豪のわずか3カ国のみで販売されており、今春にはドイツとフランスで販売が開始されるとアナウンスされているが、依然として具体的な発売日は明かされていない。
この状況を見る限り、Appleは新機能の開発や新型モデルの開発だけでなく、同時に対応言語を増やすことが急務。これらは簡単な作業ではないだけに、Appleがスマートスピーカー市場で攻めに転じることができるのは、少なくともまだまだ先になりそうだ。
[ via Macお宝鑑定団Blog ]