保護性能と耐久性能、そしてデザインの良さを兼ね備えた頼もしいiPhoneケース。すでに各メーカーからたくさんの製品が登場しているが、そのなかの選択肢のひとつとして、今回はアメリカ発のアクセサリーブランド 「Caseology」 のiPhoneケースを紹介したい。
そもそも、「Caseology」 というブランド名は聞いたことがあるだろうか。日本ではあまり知られていないマイナーブランドのひとつかもしれないが、2014年に米国でスタートしてから、現在は米国を含む60カ国以上で販売されるなど徐々に販売国が拡大。
さらに、2016年にはオーストラリア国際デザイン賞「Good Design Award」 を受賞し、Amazon.com(米国)のスマホケースカテゴリで1位の販売数を記録したことでブランド力も向上。各製品の評価も高く、これからの伸びしろが大きいメーカーのひとつとも言えるだろう。日本では株式会社プレジールが販売を行っている。
同記事で紹介するのは、そのCaseologyの製品。昨年末に国内で販売が開始されたiPhone XS Max/XR用ケース5種のうち4種類 「Wavelength」 「Legion」 「Vault」 「Waterfall」 。実際の製品を提供してもらって試すことができたので、それぞれの製品の詳細をひとつずつお伝えしていきたいと思う。
全ケースに共通する特徴
個別のケースを紹介する前に、まずは今回発売したケース5種の共通の特徴について、あらかじめ紹介しておこうと思う。
この5種類のケースは、すべて高い保護性能を持つ設計が持ち味。金型に鏡面性や耐久性に優れたステンレス鋼 「STAVAX (スターバックス)」 を使用し、アメリカ国防総省が制定したMIL規格に準拠する。
少し難しい言葉を連発したかもしれないが、要はケース自体が耐衝撃性能に優れているということ。強い衝撃が加わっても中のiPhoneへのダメージが少なく、iPhoneを大事に使いたいユーザーにはとても心強い味方だ。
さらに経年劣化で徐々に樹脂が黄ばんでくる問題を少なくしているのも特徴。iPhoneは買ってから最低でも2年近く使うことが一般的であるため、ケースも長持ちであることが要求されるが、それを実現したのが今回の新型ケースだ。
Wavelength
さて、ここからは個別のケースを紹介していこう。まずは、「Wavelength」 についてだが、同製品は熱可塑性ポリウレタン (TPU) とポリカーボネートを組み合わせたiPhoneケースだ。
実際に触ってみて気づいたのは製品自体のクオリティの高さ。
ケースは非常に高い柔軟性があり、着脱もとても簡単。各ボタンやLightningポートへのアクセスも簡単で、手触りもスベスベと気持ちよく不快感がない。日常的な使用を考えて、とても使い勝手の良い製品だった。
肝心の耐衝撃性能についても心配はいらないだろう。背面のTPU素材は落下などの衝撃を吸収できるだけでなく、バンパー部分は可愛らしい見た目とは裏腹な堅牢さで、コーナー部分にはエアクッションのような造りも確認できる。
また、おもて面のケース縁は画面よりも盛り上がる構造になっているため、地面に落ちても画面が直接地面に当たりづらいよう工夫がされているのも安心だ。
今回筆者が提供してもらったのは、Wavelengthのバーガンディーとピンクの2色。どちらも赤系・金系の2カラーが採用されており、iPhone XS Maxのゴールドカラーにピッタリ。
装着するとiPhoneの背面が完全に見えなくなってしまうものの、Wavelengthケース自体が高級感のあるデザインになっているため、エレガントなiPhoneの見た目を失ってしまうということはない。
筆者が提供してもらったカラーの他に、ブラックとブルー、バイオレットの3色が用意されている。いずれのカラーもiPhone XS Max・XR用が用意されている。
Legion
今回紹介するケースの中で見た目が最も強そうなケース 「Legion」 。地面にiPhoneを叩きつけたとしても壊れなさそうなくらい、非常にガッチリとした作りとなっているのが同製品の特徴。
同製品はTPU素材とポリカーボネートを組み合わせて作られていることなど 「Wavelength」 と似ている部分は多いが、大きく異なるのはケースのデザイン。
「Wavelength」 が側面と背面で素材が異なったのに対して、「Legion」 は上下に帯のような部分がある。この帯部分と背面部分は着脱することが可能で、iPhoneに装着する場合には二つのパーツをそれぞれ別々に装着するとスムーズかもしれない。
今回提供してもらったのはブラックだが、その他にもミッドナイトブルーとピンク、シルバーの全4色がラインナップ。いずれもiPhone XS Max / XRモデルが用意されている。
Vault
今回提供してもらったケースの中で、筆者のお気に入りはこの 「Vault」 。
同ケースのデザインはシンプルかつポップ。特に筆者が提供してもらったライムカラーは色鮮やかで、高級感のあるiPhone XS Maxの見た目を大きく変えることができるだろう。気分転換にはもってこいのケースだ。
背面上部のレンズ付近には立体的なパターンがあしらわれている。さらにスリムな設計になっているためか、見た目的にもケースの”軽さ”も感じられる。
実際、ケース重量は他ケースに比べて5グラム程度軽い。差はわずか5グラムだが、実際に持って比べてみるとハッキリと分かるほど違いがある。スリムだから持ちやすいからだろうか?いずれにしても片手でiPhoneを持つなら、このVaultがきっと一番快適だろう。
ちなみに、同製品もTPUとポリカーボネート素材で作られているため、耐衝撃性能についても十分信頼できる。カラーはライムの他に、ブラック、ミッドナイトブルー、レッドの3色が用意されており、全4色のラインナップ。iPhone XS Maxのほか、iPhone XR用も用意されている。
Waterfall
そして最後は 「Waterfall」 。こちらはいわゆるクリアケースと呼ばれるもので、iPhoneの見た目を損なわない、完全なる透明なケースとなっている。Appleのロゴマークもほら、この通り。
TPUとポリカーボネートの組み合わせで耐衝撃性能は十分。また、他ケースと同じく画面周囲の縁が盛り上がっているため、落下時に画面が傷つかないようになっているのもグッドポイントだ。
クリアケースと言えば、Appleは昨年12月に初めて純正クリアケースを発売したが、そちらは4,860円(税込) で販売されている。
それに対して、Caseologyの 「Waterfall」 は2,360円(税込) で、2,500円も差がある。その差をどう捉えるかは人それぞれだが、Appleの純正品にこだわっていない方であれば、Caseologyのケースも選択肢のひとつとなり得るのではないだろうか。ちなみに、筆者は 「Waterfall」 のカメラ部分の流線的なデザイン、割と好みではあるが。
また個別には書かなかったが、上記 「Waterfall」 を含むすべてのケースでワイヤレス充電が利用できることは確認済み。ワイヤレス充電機能が使えるかどうか心配していた方は、ぜひ安心していただきたい。
予想以上のクオリティだったCaseologyのケース
耐衝撃性と耐久性、オシャレを兼ね備えたiPhoneケース。国内ではAnkerやSpigenなどのスマホケースが有名で、Caseologyは少しマイナーブランドと感じるかもしれない。
だが、その完成度はとても高く、同メーカーの製品がグッドデザイン賞を受賞したり、トップセールを記録しているのも頷ける。
今回紹介した 「Caseology」 の製品は全部で4種類だが、その他にもSkyfallというケースも用意されている。いずれもクオリティの高いiPhoneケースなため、もしこれからiPhoneのケースを購入する予定の方は、Caseology製品を手にとってみてはどうだろうか。
今回紹介したCaseologyのiPhoneケース (Skyfall含む) の価格、カラーラインナップは以下の表の通りだ。
製品名 | カラーバリエーション | 価格 (税込) | 対応機種 |
---|---|---|---|
Wavelength | ブラック / バーガンディー / ブルー / バイオレット / ピンク | 2,760円 | iPhone XR iPhone XS Max |
Legion | ブラック / ミッドナイトブルー / ピンク / シルバー | 2,960円 | |
Vault | ブラック / ミッドナイトブルー / ライム / レッド | 2,360円 | |
Skyfall | ブラック / ゴールド / シルバー | 2,960円 | |
Waterfall | クリア | 2,360円 |