Canva「クリエイティブOS」発表。AIとデザインが一体化した次世代プラットフォームへ

デザインプラットフォームの「Canva」が、過去最大のアップデート「クリエイティブOS」を発表した。世界初の “デザインを理解するAIモデル” を中心に据え、動画編集、フォーム作成、コーディング、マーケティングツール、そして無料化されたAffinityまでを統合した、まさに次世代のCanvaとなっている。

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世界初のAIデザインモデルを搭載。動画、フォーム、Affinityが融合した新ツール群

今回のアップデートの目玉は、デザインの仕組みそのものを理解する「Canva AIデザインモデル」だ。単に画像を生成するのではなく、レイアウトや配色、構図といったデザインの文法を学習しており、数秒で完成度の高いデザインを提示することが可能だ。

AIはエディター全体に統合されており、素材や写真、3Dモデルを入力するだけで自動的にレイアウトを作成。新機能「スタイルマッチ」では、ブランドカラーやトーンを自動で合わせ、統一感ある仕上がりを維持する。

「@Canva」と入力すれば、その場でAIが提案や修正案を返してくれるなど、AIアシスタント的な体験も強化されている。

Canvaの「ビジュアルツールキット」も大きく刷新された。

  • 動画2.0:一から設計し直した新エディターで、トリミングやレイヤー編集が直感的に。AIによるエフェクト自動生成にも対応。
  • フォーム:Canva上で出欠確認やアンケートを作成し、回答結果を自動で「Canvaシート」に反映。ブランドデザインに合わせたフォーム作成が可能。
  • コーディング×シート連携:リアルタイムに更新されるダッシュボードや計算ツールなど、インタラクティブなデザインを構築できる。

Canva傘下のプロ向けツール「Affinity」も刷新され、ベクター編集、写真加工、レイアウト作成を1つに統合。Canvaとの連携により、Affinityで作ったデータを直接移行して共同編集できるようになった。

最大のトピックは、Affinityが完全無料で永久利用可能になる点だ。これにより、個人クリエイターからプロチームまで、すべての層が同じレベルの制作環境にアクセスできる。

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マーケティング機能も進化、日本市場での連携も拡大

新機能「Canvaマーケティング」では、広告の制作・配信・効果測定を一元化。AIがパフォーマンスデータを学習し、リアルタイムでキャンペーンを最適化する。

ブランドガイドラインを自動で反映する「ブランドシステム」も新搭載し、どのチャネルでも統一したデザインを維持できる。

日本では、利用者が1年で倍増するなど急成長を続けており、印刷サービスのラクスルと提携。Canva上で作成したデザインをそのまま印刷物として発注できるようになった。

(画像提供:Canva)

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