3月10日、Digital Entertainment Asset Pte. Ltdはブロックチェーンを活用した新作WEBゲームタイトル 「Job Tribes」 を開発していることを発表した。
同作は複数本のゲームタイトルプロジェクト中の第1弾としてリリースされる予定。第1弾は 「知力」 が試される、コレクターの興味を駆り立てるカードバトルゲームとなっている。基本プレイ無料。体験版は2019年夏頃のリリースを予定しており、本格リリースは2020年2月を目指す。
総発行部数36万部以上の 「日本の給料 職業図鑑」 がブロックチェーン技術を活用したゲームに
「Job Tribes」 は、ファンタジー世界に飛び込みストーリーやカードの収集、カードバトルを楽しむことができるブロックチェーン連動型カードバトルゲーム。物語の舞台となる世界は、職業によって 「Business job」 や 「Freelance job」 「public job」 など5つのジョブドライブに分かれ覇権を競い合うファンタジー世界。主人公は 「職を持たない」 という特殊な存在として、数多くの職業と出会い、仲間を見つけ、戦い、成長していく。
同作は書籍 「日本の給料 職業図鑑」 をゲーム化したもの。「日本の給料 職業図鑑」 はもともとネットニュースなどで話題となった給料と職業のまとめサイト 「給料BANK」 を書籍化したもので、およそ300種類の職種をファンタジー風イラストや世界観を取り入れて紹介しているが、「Job Tribes」 の場合は定番職業の弁護士や医師などに加えて、さらにYouTuberやコスプレイヤーなどの現代職業も実装されている。
「Job Tribes」 ではゲーム中で 「職業カード」 を入手し、このカードを駆使してカードバトルを繰り広げることになる。また、ゲーム中で気に入ったデザインの 「職業カード」 を見つけたら、ArtAuctionを訪れることでデジタル・アセット (アート) の真の所有権を手に入れることもできる。ArtAuctionはJobTribesと1つの経済圏 「DEAP」 を構成している。ブロックチェーンによって管理されたデジタル・アセット (アート) は個人資産として保護され、以下のメリットを享受することになる。
- JobTribes内で特別なエフェクトやサイドストーリー
- ゲーム外でのオーナーコミュニティへの参加など
ブロックチェーン技術を活用した 「Job Tribes」 は従来型ゲームと大きく仕組みが異なる。これまではデジタルコンテンツ(ゲーム内キャラクター・アバターや服装や装備品など)はすべてゲームメーカー側がデータ管理を行っていたが、ブロックチェーン下ではそれぞれのユーザーに所有権がある。そのため、所有するデータを売買できるようになっている。Job Tribesの場合は職業カードの売買が可能だ。
昨今のゲームは、メーカーが用意したデジタルコンテンツを直接購入もしくはガチャなど、いくつかの課金要素が用意されていたりするが、Job Tribesの場合は課金要素は基本的に存在せず、欲しいアイテムはゲーム内で入手あるいはマーケットを介して購入することになる。ArtAuctionなどの売買システム等の詳細についてはまだ明らかにされていないため、この辺りは今後の続報に期待となる。
ストーリー構成に携わる樹林伸氏
「Job Tribes」 のストーリー構成は 「金田一少年の事件簿」 や 「神の雫」 など数々の大型ヒット作を生み出してきた漫画原作者/小説家/脚本家の樹林伸氏。他にもキャラクターデザインに美樹本晴彦氏が起用されるなど、数々の著名クリエイターが参画する。ブロックチェーン部分の技術開発は、日本を代表する開発会社 「株式会社テコテック」 が担当する。
バトルの形式や職業ごとの特性などゲームシステムの詳細についても今回は発表されなかったが、今年夏に体験版がリリースされるまでにはブロックチェーンという仕組み以外に “ゲーム自体の面白さ” がどこにあるのか徐々に明らかになっていくだろう。
ちなみに今回のプレス発表会には山田コンペー氏、山田耕三氏、大津民地氏、吉田直人氏、森和孝氏、釣崎宏氏、そして特別ゲストとして樹林伸氏、スペシャルサポーターとしてWBOスーパーフェザー級世界チャンピオン伊藤雅雪氏が登壇した。
ゲームタイトル | Job Tribes (ジョブ トライブス) |
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リリース日 | 2020年2月予定 / 体験版2019年夏頃 |
ジャンル | カードバトル (無料WEBゲーム) |
公式サイト | https://digitalentertainmentasset.com |
公式Twitter | https://twitter.com/jobtribes |