
Blackviewは、新型スマートフォン「WAVE 9C」を発表した。エントリー帯に位置づけられるモデルで、6.56インチディスプレイや5000mAhバッテリーを備えつつ、軽量設計に仕上がっており、スペックの高さよりも、日常で扱いやすいバランスを意識したスマートフォンになっている。
6.56インチ画面と複数のAI機能を備え、日常使いに向いたエントリー向けモデル
Blackviewが投入した新モデル「WAVE 9C」は、6.56インチのディスプレイを備えながら、厚さ9.15mm、重さ191.8gに抑えたことで、サイズの割に取り回しが良い。画面占有率は約95%と高く、エントリー帯の中では見た目の印象も悪くない。IP54の防水防塵にも対応する。
搭載するプロセッサはUnisoc T603。8つのA55コアで構成され、最大1.6GHz動作のシンプルなチップだが、OS側の最適化が強めに効いており、ライトな操作であればストレスを感じにくい。RAMは4GBに加えて最大8GBの拡張に対応し、アプリの切り替えで息切れしにくくなる。
ストレージは64GBと控えめだが、本体には3つのカードスロットを搭載し、デュアルSIMとTFカードを同時利用できる便利構成。外部ストレージは最大2TBまで対応し、写真や動画を大量に扱うユーザーでも容量不足を感じにくい。
カメラは1300万画素のメインと800万画素のフロントを備え、AI補正にも対応する。ハイエンド向けの多眼カメラとは異なる立ち位置だが、SNS用途であれば十分な画質に収まっている。オーディオはSmart-Kスピーカーを採用し、エントリー機ながら音量とクリアさを確保した印象だ。3.5mmヘッドフォンジャックを残している点も歓迎するユーザーは多いだろう。
バッテリーは5000mAhを搭載し、スタンバイは最大444時間、通話は最大25時間としている。AIナイトチャージ保護や省電力モードなど、バッテリー寿命を意識した仕様が整っている。OTGによる逆充電にも対応し、モバイルバッテリー代わりに使える場面もある。
WAVE 9Cの個性を作っているのは、Android 15を基盤とする独自UI「DokeOS 4.2」だ。
Atomized Memory 2.0によるメモリ効率化、アプリ起動を高速化する先読み機能、ファイル転送アプリ「EasyShare」など、いくつかのユーティリティを積極的に取り込んでいる。冷却ルームと呼ばれるシステム管理機能や、プライベートスペース、アプリロックなど、セキュリティ周りの設定が整備されている点も印象的だ。
AI機能はより踏み込んでおり、ChatGPT、Gemini、DeepSeekをまとめて利用できる「Hi Doki App」をプリインストールする。チャットAI、検索、文章生成、画像生成の機能を一つのアプリに集約した構成で、スマホ初心者でも入りやすい。写真をAIで加工する「マジック写真」や、テキストから音楽を作る「Soundle App」など、独自の生成系アプリも複数搭載されている。
全体として、WAVE 9Cは低価格モデルではあるものの、OSの最適化、AIアプリ、軽量デザイン、3スロット構成、付属アクセサリの充実といった複数の要素で付加価値を作ったモデルだ。性能より体験や使い勝手を重視したスマートフォンを探している層に向けて、地味ながらも確かな差別化ポイントを揃えている。
なお、Blackviewは本モデルのセールを実施中で、通常32,999円のところ、今なら58%オフの13,999円で購入できる。11月18日までと期間は短いため、購入する場合はお早めに。
(画像提供:Blackview)
