
DICEは、10月10日に発売される『Battlefield 6』に向けて報道関係者向けにマルチプレイヤーデジタルイベントを開催した。本イベントの冒頭では、シニアプロデューサーのデイビッド・サーリン氏によって、大規模な2つの新マップと、新モード「エスカレーション」の詳細が公開された。
最大規模の新マップとリメイク「Operation Firestorm」
まず紹介されたのが新マップ「ミラクバレー (Mirak Valley)」。ローンチ時点で最大規模となるこのマップは、ビークル戦を大きくフィーチャーしており、歩兵・車両・航空機が一堂に会するクラシックなオールアウトウォーフェア設計だ。
中央の建設現場では歩兵同士の近接戦が展開され、戦車は外周で広大な撃ち合いを、航空機は空を制圧するため交戦する。さらに、小規模戦闘モード向けのエリアも用意されている。
もうひとつは、『Battlefield 3』の名マップを現代仕様に再構築した「オペレーション・ファイアストーム (Operation Firestorm)」だ。砂漠地帯の石油施設や精製所が舞台となり、破壊表現やカバー配置が刷新されている。歩兵戦から車両・航空戦まで幅広い戦闘スタイルをサポートし、当時を知るプレイヤーにも新鮮な体験になるはずだ。
新モード「Escalation」と改善されたゲームプレイ
今回のテストプレイでは、従来の「コンクエスト」「ブレークスルー」に加えて、新モード「エスカレーション」を体験することができた。
拠点の多数を確保することでスコアが蓄積し、先に3ポイントを取ったチームが勝利する仕組みだ。時間の経過とともに拠点数が減少し、戦闘の焦点がシフトしていくため、戦略的な柔軟さが求められる。
戦場では、歩兵戦に加え、車両や重火器の使用が重要な役割を果たす。シリーズおなじみの「オールアウト・ウォーフェア」の精神を体現し、戦車やヘリコプター、爆発的な破壊要素が戦闘を盛り上げる。
エスカレーションは、従来のConquestモードに似た要素を持ちつつ、戦場の縮小によるダイナミックな流れが差別化ポイント。コンクエスト好きのプレイヤーには親しみやすい一方で、新たな駆け引きを生み出すモードとなっている。
また、オープンベータ以降には以下の改善も加えられた。携行はしご「ラダー」がアサルト兵科で使用可能になり、武器の反動やカスタマイズ性も見直しが入った。移動システムではスライディングやジャンプ周りが調整され、スキルがより評価されるテンポへ進化した。ビークルも操作性が改善され、ヘリにはエンジン出力の向上、地上車両にはスピードブーストが導入されている。
サーリン氏は「これらはほんの一部であり、発売後も継続的に改善を続けていく」と強調した。シリーズの核である大規模戦闘をさらに磨き上げた『Battlefield 6』は、いよいよ10月11日にローンチを迎える。
(画像提供:Electronic Arts)