Appleはバッテリー交換プログラムにより、1600万台(10億ドル)のiPhoneの販売機会を損失

昨年12月末、Appleはバッテリーが劣化したiPhoneの性能を意図的に低下させていることを認め、すぐに同問題についてユーザーに説明が足りなかったことを謝罪。同時に今年12月まで、「iPhone 6」以降の端末のバッテリー交換費用を29ドル(日本円では3,200円)に値下げすることを発表している。

同プログラムは、Appleの意図に疑問を抱いた全てのユーザーからの信頼を取り戻すために行うものであると発表されているが、どうやら同プログラムがiPhoneの売り上げに与える影響はかなり大きいようだ。

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バッテリー交換プログラムにより、1600万台のiPhoneの販売機会を損失することに

BarclaysのアナリストMark Moscowitz氏と同社の最新レポートによると、Appleはバッテリー交換プログラムにより、全体の収益が4%減少する可能性があるという。

Barclaysは、バッテリー交換の対象になっているiPhoneは世界に5億1900万台あるが、今後Appleはこれらの10%にあたる5400万台のiPhoneのバッテリーを交換すると予想。これらのiPhoneのバッテリーを29ドルで交換した場合、合計で15億6000万ドルをAppleは手に入れることになる。

しかし、バッテリーの交換を行うことでiPhoneの性能が元どおりになることから、およそ1600万台のiPhoneの販売機会を損失することに。Barclaysの試算では、バッテリー交換を行う5,400万人のうち30%は新しいiPhoneを2018年に購入する予定はないという。結果、Appleは10億ドルの潜在的利益を失う可能性がある。

バッテリー交換プログラムに関しては、筆者がAppleサポートに問い合わせたところ、すでに日本でも開始されていることが判明。

日本円では3,200円(税別)でバッテリーを交換することが可能なので、iPhoneのバッテリーを交換したい方は時間のある時にAppleサポートに連絡してみてはいかがだろうか。

ちなみに、ウォール街は「iPhone」の販売見通しを楽観視していない。Barclaysは、今年の第1四半期と第2四半期で、5,600万台のiPhoneが販売されることを予想している。しかし、「iPhone X」の需要が市場で過大評価されていると懸念しており、Appleの株価見通しを「中立」に設定し、目標株価を162ドルとわずかに引き下げている。現在のAppleの株価は172ドルだ。

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[ via CNBC ]

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