時代はワイヤレス化の真っ只中。ここ数年でほとんどのデバイスにWi-FiやBluetooth機能が搭載され、人々はケーブルをぶら下げて歩く機会が少なくなった。
特に顕著なのはオーディオ環境。最近では、一部スマートフォンで3.5mmイヤホンジャックが廃止されており、従来のような有線接続ではなく、Bluetoothによるワイヤレス接続が求められている。
有線派の人からはブーイングも聞こえてきそうだが、これもある意味時代の流れと言えるかもしれない。筆者もワイヤレスイヤホンなど身の回りをワイヤレスデバイスで固めているが、大して不便さはなく、むしろ便利にすら感じている。
しかし、どうしても乗り越えられない壁もある。それは無線に対応していないレガシーデバイスとの接続だ。昔買った有線イヤホンやBluetooth非対応のカーオーディオなどは、ワイヤレス接続ができない。
しかし、これも”ある製品”を使えば乗り越えることが可能だ。そこで今回は、AUKEYのBluetoothレシーバー「BR-C13」を紹介したい。わずか1,600円程度で、有線環境をワイヤレス化することが可能だ。
「BR-C13」でBluetoothを使って有線環境をワイヤレスに
こちらが、AUKEYのBluetoothレシーバー「BR-C13」。チロルチョコを大きくしたような形をしており、四辺が丸みを帯びている関係でメカメカしさはほとんど感じない。カラーは光沢のないブラックで、引っ掻き傷などが目立たない素材が使用されている。
本体前面は操作パネルになっており、左右のボタンは音量調節ボタン、下のボタンはファンクションボタン。ファンクションボタンを使って電源のオンオフやスマホとのペアリングを行う仕組みになっている。詳しい機能については後ほど説明するが、そこまで難しい操作を求められることはないので、機械に弱い人も安心して使うことができるだろう。
サイズは35×35mmとかなりコンパクトで、持ち運びに困ることはほとんどない。衣服のポケットに入れて持ち運ぶことも容易い。
「BR-C13」は内蔵バッテリーによって動作するため、持ち運びながら使うことができる。使用中のバッテリー消費はかなり少なく、一度充電すれば10時間もの連続使用が可能。小型な見かけであるにも関わらず、意外とパワフルだ。
もしバッテリーがなくなっても約2.5時間でフル充電することができる上に、MicroUSBケーブルで充電しながらも使えるため、バッテリー残量で苦労することは少ない。
同製品はスマホやタブレットなどのBluetoothを利用できるデバイスと接続して使う。ペアリングは前述のファンクションボタン長押しで行い、ペアリング完了後は、スマホから「BR-C13」にワイヤレスで音楽を飛ばすことができるようになる。
電波で飛ばした音楽は、本体の3.5mmイヤホンジャックから聴くことが可能だ。ここに有線イヤホンを接続することでワイヤレスイヤホン化することもできるし、Bluetoothに対応していないスピーカーやカーオーディオをワイヤレス化するといった使い方もできるだろう。
個人的には有線イヤホンをワイヤレス化するくらいだったら、ワイヤレスイヤホンを購入した方がスマートだと思っているのだが、ただ「BR-C13」は1,600円と安く手に入るというメリットはある。
ワイヤレスイヤホンで高音質なものとなると、最低でも1万円はかかってしまうため、もし高音質な有線イヤホンを持っていて、これをワイヤレス化することを考えるなら「BR-C13」は案外便利かもしれない。
また、一番利用価値の高い場面は車内オーディオ環境のワイヤレス化。
6年以上前の話になるが、筆者はBluetooth環境のない車に乗っていた。その際、車の中で音楽を聴くには、車内のAUXにオーディオケーブルを接続してスマホと繋ぐ必要があった。もしくはFMトランスミッターを利用する方法もあるが、FMトランスミッターは音質面で不満がある。
その点、Bluetoothであれば音質を気にせず利用することができる。当時もBluetoothレシーバーを使っていたが「BR-C13」は全く同じ使い方ができるだろう。現在乗っている車はBluetoothが利用できるので、残念ながらその用途で使う予定はないが。
「BR-C13」は前述してきたように、安価にワイヤレスオーディオ化を実現できる製品だ。当然ながら筆者のように身の回りをワイヤレス製品で固めることで不要になる製品かもしれないが、おそらくどの家庭にも有線時代のデバイスは残っているはず。それらを活用することで、現状の生活をスマートにすることもできるかもしれない。
「BR-C13」の価格は1,599円。興味があるなら同製品を購入してみてはどうだろうか。